孤独の中の光/Wait
なんだろうな。この感情は?
友よ。無性に悲しくて、寂しいんだ。
意味もなく涙が溢れてくる。
大勢の中にいながら、孤独を感じている。
いや、最初からオレはひとりだったのだろう。
何かを変えようと努力する。
涙がそれを邪魔するんだ。
本音を言おう。
悲しいほど、ひとりだ。生きる意味などとうの昔に見失っている。
好きな子にはいつも誰かがいて、抱きしめることが出来ない。
永遠に諦めたはずの気持ちでも、その気持ちはまた戻ってくる、何度も何度も。
それはもういいんだ。
ただこの涙を止めたいだけなんだ。
本当の強さとは何だろう。
誰かを抱きしめるにはどうすればいい?
どうすれば抱きしめてもらえる?
その日はいつか来る。
オレは最強だ。誰にも負けない。
なぜなら既に誰よりも勝っているのだから。
誰よりも孤独を知っているオレは誰よりも強い。
そして誰よりも優しい。
敗北の可能性はゼロよりも低い。
優しさに勝る強さは存在しない。
明日は眩しいよ。
勇気を持って迎えてみよう。
世界の孤独をひとり燃やし続ける。
さよならをいうことが出来るその日まで。
銃口がオレを狙っている。
やっと終われる日が来たのだ。
オレは十分に生きた。
無感情がオレの全てを構築している。
一瞬一瞬が全てを意味していることに今気がつく。
孤独の痛みなどその一瞬のうち。
その痛みから解き放たれたとしてもまた次が来る。
それさえ解かっていれば十分だ。
オレは再び立ち上がる。
その先には闇も光も存在しない。
孤独は永遠のエネルギー
人の気持ちなども一瞬の刹那に似ている
どれひとつ当てにはならない
なぜならオレたちは生きているようで生きていないのだから
死ぬことも生きることも同じこと そしてそれらはただ夢の中
誰ひとり証明することなど出来ない
もう全て忘れよう
そして眠りに就こう
明日はきっといい日になるだろう
これが今のオレに言える精一杯の希望
おやすみなさい