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あの頃へ……/Wait


突然の懐かしいメロディーに過去へと戻される

過去に意味はない 過去に意味はない 過去に意味はない

まるで呪文のように自分に言い聞かせて


楽しかった黄金色の過去 辛く思い出したくもない苦虫の過去

過去に意味を見出して 過去に意味を見出して 過去になんとか意味を見出して

過去があったから 今の自分があるんだと叫んでみて


時は流れる 時は止まることなく流れて ただ時は流れ続ける

時は流れる 時は休むことなく 疲れることなく ただ時は流れ続ける 

無情にも流れ続ける時と共に オレも何かに流され続けて


眼前の起こっている現実を取るのか 遥か遠く朧げな謎だらけの未来を取るのか


突然の懐かしいメロディーに過去へと戻される 一瞬限りひとりだけの同窓会

過去は無駄じゃない 過去は無駄じゃない 過去は絶対無駄なんかじゃない 

誰かの言葉を思い出す まるで誰かの存在に自分以上の価値を期待するように


眼前の起こっている現実を取るのか 遥か遠く朧げな謎だらけの未来を取るのか


独りきりで悩み続けて 答えを探して続けて いつの間にか眩暈に襲われて

深い孤独に侵された不死身の身体 喜怒哀楽を器用に操り 何が起きても笑い声が聞こえてくる

現実と空想の違いを探すことを諦めて


突然の懐かしいメロディーに過去へと戻される

すべてが輝いていたあの頃へ 優しい少年だったあの頃へ 

多くの友に囲まれていたあの頃へ

すべてがうまくいくと感じていたあの頃へ……


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