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白い雲/Hope


一日65000個の「考え」が頭の中にやってくるって 誰かが言ってた

そんなものをひとつひとつ考えていたら 人生がいくつあっても足りはしない

外へ出て空を見上げるのさ 晴れていれば白い雲をみつめる


何も考えない 何も考えない 何も考えない

白い雲は ゆっくりと風に流されていく

思考は止めたままでいい 考えに押し潰されてしまうから

何も浮かばない 何も浮かばない 浮かんでいるのは白い雲だけでいい


太陽の光を浴びている人は 植物と何ら変わりはない

誰が優位で劣っているかなんて 関係のない世界が拡がっている

そんなことも忘れて 僕らは笑いながらお互いに唾を吐き合っていた


何も考えない 何も考えない 何も考えない

白い雲は ゆっくりと風に流されていくのか

思考は止めたままでいい 考えに押し潰されてしまうから

何も浮かばない 何も浮かばない 浮かんでいるのは白い雲だけでなのか


そんな疑問は 疑問にもならず

浮かんでいるのか 流れているのかすら解からない 

解からなくてもいい


人々に本当に必要なものは 考えを停止することだったのかもしれない

そんなことを考え始めた僕は 元の世界へと戻っていくのだろう

あと少しだけ 何も考えないで 何も浮かばないで

あの白い雲のように もうどの白い雲を見ていたのかも分からないけど……


何も考えない 何も考えない 何も考えない

白い雲は ゆっくりと風に流されていく

何も浮かばない 何も浮かばない 何も浮かばない


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