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夏の風


となりには彼女の笑顔

海沿いに続く散歩道

遠くを見つめる瞳

悲しい過去が 映っていることを知っていながら

僕は何も聞かない

ただ潮風が吹いていた


人が今という時代を生きている

それだけのこと 他には何もない

悲しい瞳のように それだけが映っている

それでも僕は何も聞かない


暑い日差しの中

彼女は微笑む

セミの声が聞こえる

そして怒る

さようならの瞬間 僕の心は揺れる

強い夏風が潮風と共にやって来る

全てを攫ってしまうかのように


遠くを見つめる瞳

彼女の手を強く握った

悲しい過去

何も言わない僕

そっと彼女を抱きしめた

世界はまだ終わらない

ただ夏風が吹いていた


未来のことなんて分からない

ただ夏風と潮風が混ざって吹いていた


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