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世界を手に入れてみたかった

少年の頃の夢

たくさんの想いがあふれていた

今はもう思い返すこともなく

ただひとり大きな空の下

希望を探す旅に出た

本当の自分を探す旅に出た

絶望を忘れる旅に出た


鳴らない携帯も

実らない恋も

叶わない夢も

全部一緒くたに喰らってやった

全てを飲み込んでもまだ僕は立っていられた

自分を強いと錯覚した

自分を不幸だと勘違いした

自分を必死で弁護した


終わりの見えない旅

出会った多くの人たち

全てに絶望を植えつけたかった

世界を手に入れるよりも

世界を壊してやりたかった

そして自分も無に帰りたかった

終わりを手に入れたかった


限られた時間の中 何を残せるのか

そんな誰かのゲームをプレイしていたんだ

踊らされていたんだ

笑わされていたんだ

巻き込まれていたんだ

自分だけの答えを見つけるまでは


嫌いだという気持ちも

壊したいという気持ちも

何も感じたくないという気持ちも

受け入れなくちゃ

誰かを好きだとか 傷つけたいとか 抱きしめたいとか

さようならとこんにちはがごっちゃまぜ

疲れたとか 倒れたとか 辞めたとか

僕らの世界は続いているとか

全て受け入れなくちゃいけないんだ

それからきっと希望が発見されるんだ

長い時間をかけて待つということの意味を知る


時計の針は止まったまま

心臓の音は聞こえたまま

少しだけ笑って 少しだけ泣いて

世界を手に入れてみたかった

少年の頃の夢

ほらまた輝き始めた!


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