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異世界配信スローライフ ~原価10円のポップコーンでボロ儲け! 現代ガジェットで悪徳商人を論破します~  作者: マロン64


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第九話 商業ギルドの禿とチンピラたちに成敗www

 俺たちはほくほくした顔で宿に戻る。

「ユウキ! どのくらい稼げたの?」

「ん~? 多分、結構な額になってるな」


 ワンタッチテントと寝袋は売れなかったが、ぽっぽこーんのミックスソルト味とキャラメル味が五十組ほど売れた。


「ミックスソルト味が三十組とキャラメル味が二十組だから銀貨三枚が三十と銀貨五枚が二十で銀貨九十枚と百枚だな。合わせて銀貨百九十枚だ」


 金貨一枚と大銀貨九枚になる。

 まだまだぽっぽこーんの種はいっぱい残ってるから大丈夫だ。


 ワンタッチテントは大銀貨三枚で寝袋は大銀貨一枚だがそっちはまだ売れてない。

 まあ気長に待とう。


 剣とフォークという宿に戻り、料理人のポルコさんにも作り方を教えることで作り置きをさせてもらえることになった。

 だが人が足りないので、帰りに商業ギルドによって、どうにかできないか話してみる。


 あ、また金髪ロングの猫目で美人な受付嬢と目が合った。

「申し遅れました。クリスです。どうやら露店は盛況だったようですね」

「クリスさん、そうなんです。人を借りれるかの相談と露店の場所をもう少し人の集まれる場所にできないかと思いまして」


 クリスさんは少し悩んで、ポンと手を打つ。

「それならば、冒険者ギルドで護衛兼料理人の依頼を出してみてはどうでしょう。冒険者ギルドでは人が余っていると聞いたので、受けてくれるかもしれません。露店に関してですがこちらにも人が集まりすぎていると衛兵長のヤンガスさんから意見がありましたので、こちらで広場に近いところを借りれるか聞いてみます」


 クリスさんとほかのことについても話していると商業ギルドの偉そうな禿げたおっさんがこちらのカウンターに歩いてくる。


「クリス君とルルちゃんじゃないか。君たちはいつになっても可愛いな。どうだい、私の愛妾として暮らすのは?」


 何だこいつ。商談中なのにルルとクリスさんに嫌らしい目線と信じられないことを言っている。


「何だい君? ああ、何やらぽっぽこーんとかいうお菓子を作ったそうじゃないか? レシピを渡しなさい。君にはもったいない物だよ」

「ユウキ、こいつムカつく」

「ルル、静かにしてな。貴方がどんな人物か知らないがお断りします」

「何だと⁉ 私に逆らったらどうなるか目にもの見せてやる」


 禿げたおっさんはでっぷりとした腹を揺らしながら去って行った。

「ユウキさん、申し訳ありません。あの人は商業ギルドの副支部長なんです」

「なんであんな奴が副支部長をしているんですか?」

「あの人はホルモンという名前で。ロバート商店というエルグランド王国でも有数の商店の息子で商業ギルドに食い込んできたんです。権力が大きく、支部長も手が出せなくて……」


 どうやら裏では人身売買をしたり敵対する商店を潰してきたらしい。

 獣人狩りに金を出しているとのうわさもあるらしい。

 最悪なやつだな。


 だが俺は配信者。今の光景も当然配信者として収めてある。

「大丈夫だよ。俺があいつを何とかするから」


 どうやらクリスさんはあのホルモンとかいう焼肉に最適な名前のやつにパワハラやセクハラを受けているらしい。


 許せないな。


 クリスさんは少し涙目でこちらを見てくる。どうやら閑職にされていて仕事がないらしい。

 

 俺は急遽マリア様に相談し、俺の配信画面をそのまま写せる高輝度のプロジェクターとポータブル電源を買うことにした。


 ママゾンの機械にマリア様が手を加えた形だが、快くやってくれた。

 ポータブル電源はキャンプ用のポータブル電源にした。


 スパチャも順調に溜まっていて、百五十万円ほどある。


このプロジェクターと、キャンプ用のポータブル電源。合わせて十五万円の出費だけど、あいつを社会的に抹殺できるなら安いもんだ。


 コメント欄もクリスさんの境遇に憤慨していて、ホルモンをぶっ潰す! と気炎を上げている。


 クリスさんは仕事が商業ギルドではないので臨時で手伝ってくれるらしい。

 冒険者ギルドで依頼をする時に二人までで一人大銀貨三枚にすると言ったのだが。


 アンナさんにその条件で護衛兼料理人をしてほしいとお願いしておいた。

 命の危険がないのにこの値段は相当人が集まりますよ? と言われた。


 四人までなら追加してもいいと言っておいた。

 剣とフォークの宿に戻り、夜ご飯を食べてからルルと話す。


「ユウキ、クリスを助けてあげて」

「勿論だよ、ルル」


 今日も寝袋で一緒に入って寝た。

 ルルにダメ! と言うと上目遣いで谷間を見せてくる。

 一体、誰がそんなことを教えたんだ!

 涙も見せてくるので仕方なく許した。


 コメント欄は怨嗟の声であふれていた。


 ルルの柔らかいお胸で興奮するが、涙を拭いて、俺は寝ることにした。

 もぞもぞしているとルルが俺のあそこを触ろうとするのには悶絶した。

 結局ルルと手を繋いで寝た。


 次の日、商業ギルドで露店の許可証をもらう際に副支部長のホルモンがニヤニヤした顔でこちらを見ていた。どうせ、仕掛けてくるネタは見えている。


 次に冒険者ギルドでどれだけ人が集まったかを見に行くと十人以上が待っていた。

「アンナさん⁉ 流石に十人は雇えませんよ!」

「そうなんですけど……冒険者のコビーが話がしたいって言ってて」

「コビーさんが? なら仕方ないですね」


 人だかりに向かうと、冒険者の鎧を着た人たちとコビーさんが待っていた。

「よう! ユウキ、実は話が合ってな」

「何でしょう? この人数は雇えませんよ?」

「俺たち、五人は良いんだ。パーティーでユウキさんに世話になったし、無料で付き合う。だが他の五人はぽっぽこーんの魅力に引かれまちってな。依頼料は大銀貨一枚でいいからぽっぽこーん食べ放題で雇ってほしいんだとよ」


 うーん。元々大銀貨一枚で五人と、無料で五人か。

 ちょっと多いけど、依頼量は減ってるし、いいか。


「それなら、コビーさん達にもぽっぽこーん食べ放題を付けますよ」

「おお、そりゃあ助かる。だがあれ食べると喉が渇くんだよな」


 その言葉で閃いた。コーラとサイダーを販売しよう。

 コビーさん達のパーティーは鬼に金棒という名前らしい。

 パーティーリーダーのコビーさんは結構顔がいかつい。

 でもその顔でリーダーを務めているだけ人望はあるみたいだ。


 他の依頼量を払う五人の中には山賊みたいなおっちゃんのガンドさんもいた。

 実は料理もできるらしい。こういう依頼は珍しいみたいだ。


 俺たちはバルクの街の中央広場でぽっぽこーんと露店を開く準備を始める。

 後ろには俺がママゾンで買ったホワイトスクリーンも出しておいた。


 ぽっぽこーんの作り方をガンドさんと他の四人に教える。

 コビーさん達にはワンタッチテントと寝袋の説明もしておいた。

 俺たちも欲しい! と口をそろえて言っていたので売れるだろう。


 バン、バン、バン!

 この音が中央広場に響くと、人が集まり始める。

「お! 昨日のぽっぽこーんかい! キャラメル味を一袋貰うよ!」


 昨日買ってくれたおばさんにキャラメル味を渡してやる。

「おばさん、ぽっぽこーんは喉が渇くでしょ? これもお試しで飲んでみてよ」

「黒い水? 何だいそりゃあ?」 

 

 俺はルルに渡して飲ませてみる。

「! しゅわしゅわして甘い!」

「これはコーラと言ってね。甘くて口の中で弾けるんだよ。こっちには透明なやつもあるよ!」


 おばさんも恐る恐る飲んでみてその美味しさに気づく。

「ひゃあ! これはうまい。ぽっぽこーんに合うよ!」


 この世界の人は食レポが上手いな。

 その一言でコーラとサイダーとぽっぽこーんが飛ぶように売れる。

 クリスと雇った護衛兼料理人は大忙しだ。


「えーと、コーラ一杯で銀貨一枚とぽっぽこーんミックスソルト味で銀貨三枚で合わせて銀貨四枚ですね!」

 この世界でも計算ができる人は貴重みたいだ。クリスさんにもお給金を払わなきゃな。


 コビーさん達もぽっぽこーんとコーラが美味い! と気炎をあげながら、行列の整理をしてくれる。


 本当にありがたい。朝から屋台を初めて、昼頃になると、商業ギルドの副支部長のホルモンと十人くらいのチンピラが出てきた。


「何だ! お前ら!」

「私はホルモンだ! 商業ギルドの許可証を見せたまえ!」

 

 コビーさん達を制して、俺とルルが近づく。

「これはこれはホルモンさん。許可証はこれですが?」

「ふん! これは偽物だ! 商業ギルドに許可なく、商売をしたな。迷惑料を払え」


 どうやら、これがホルモンのやってきた手口らしい。

「売り上げの八割を『迷惑料』として払え。そこの獣人の女と商業ギルドの受付嬢も連れていく!」


 その言葉にルルやコビーさんやガンドさんが臨戦態勢に入る。

 これはまずいな。俺は前に出で揉み手で近づく。

 へこへこ頭を下げるおまけつきだ。


「すいません。田舎者なもので……」

 ここまではコメント欄と相談した通りだ。


 作戦通りwww

 飯が美味いのうwww


 俺の配信で刻一刻と映像は収められている。

「本当に払えば見逃してくれるんですよね? 商業ギルドの偉い人なんですよね?」

「私は商業ギルドの副支部長だぞ! 当然だ!」


 人だかりができている中静まり返る。

 俺はにやりと笑う。

「では、皆さんに見せてもらいましょうか」


 ホワイトスクリーンに昨日買った高輝度のプロジェクターを写す。

 昨日商業ギルドで撮影した、クリスとルルと俺とホルモンの会話からだ。


「クリス君とルルちゃんじゃないか。君たちはいつになっても可愛いな。どうだい、私の愛妾として暮らすのは?」


 映像とセリフ付きで撮影されたこの会話に広場の人たちは眉を顰める。

「な、なんだ! 私が映っている⁉」

「最低なセリフだな」


 その後に涙目のクリスの今まで受けたパワハラやセクハラ、ホルモンの悪事をつらつらと語るパートを入れる。


「あんな可愛い子に、嫌がらせや体を触って愛妾にするなんて許せないわ!」


 主に街の主婦たちから声が上がる。若い頃にそういう事をされた経験があるんだろうな。


 そして、大音量で先ほどの脅迫動画をホワイトスクリーンに映す!

「商業ギルドの副支部長が汚いやり方だな!」

「最低な野郎だ!」


 周りの冒険者たちや広場のお客さんや主婦たちがホルモン達を睨みつける。

 これで万事休すだな。


「これは何事か! 道を開けよ!」

 お、いいタイミングで衛兵長のヤンガスさんが来たな。


 ヤンガスさんにも初めからスクリーンの映像を見せると、ホルモンの方を睨みつけるヤンガスさん。


「ホルモンとやら、脅迫は立派な罪に当たりますぞ。これまでの悪行も多そうですな。ひっとらえよ!」

「そんなああ! 私はなにもしてない!」


 コメント欄は最高潮だ。


 ざまあああああああああwww。

 これ見ながら食べるぽっぽこーんが美味いwww。

 ホルモン食べたくなったわwww。


 ホルモンは捕らえられていった。おつきのチンピラたちも同様にだ。

「ユウキ! この道具何⁉」


 あ、異世界では当然こういう動画はないか。

 こっからどうしようかな?


小説をいつも読んで頂きありがとうございます。面白かった、また読みたいという方は高評価やブックマークをお願いします。作者の励みになります\( 'ω')/


⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎を★★★★★にしてくださると作者が大変喜んで更新頻度が増えるかもしれません。よろしくお願いします。

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