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異世界配信スローライフ ~原価10円のポップコーンでボロ儲け! 現代ガジェットで悪徳商人を論破します~  作者: マロン64


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第六話 スキルショップ、開店

 ルルと一緒に神聖の森の中を歩きながら、現在の問題を考える。

「うーん。俺、こっちのお金持ってないんだよな」

「ルルがあげる」


 こらこら。それはダメだ。流石にヒモ男過ぎる。

 こてんと首を傾げるルルの頭を撫でながら、どうしようかと配信のコメントに相談する。


 ママゾンは使えるんだろ? ならこっちの世界の物をそっちで売ればいいじゃん。

 異世界テンプレの塩とか胡椒はどう?

 

 流石一万人が見てる配信だぜ。それで行くか。

 何を売るかは、ちょっと考えてあるんだよな。

 森の中を進んでいると、一体の緑色の小太りの魔物が立ちふさがる。


 え? ヤバイ。初の魔物との戦闘だ。こちとら何も戦うものがない。

 と、思ったらルルが正面に出る。


「ユウキ、守る」

 おいおい。二メートルくらいはあるぞ!

 あんなのに勝てるのか?


 ルルは棍棒を持った魔物に悠然と走っていく。

 あ、ルルがやばい。


 振り下ろされた棍棒を躱して、頭まで走り抜けて、短剣で首に斬りつける。

 緑色の魔物は叫び声をあげながら、周囲に棍棒を振り回す。

 

――漆黒の黒猫が無慈悲な刃を突き刺す。


 瞬時に足の腱を切り、立てなくなった魔物の頭に短剣を突き刺す。

 コメント欄はグロすぎるという声とルルちゃん、強すぎだろ! というコメントに分かれる。


 俺はブルブル震える体を抑えながら戦闘が終わるのを見ていた。

「ユウキ、終わった」

「お、おう。よくあんなの戦えるな」

「あれはオーク。Dランクの魔物だからルルは余裕」


 冒険者ってすげえんだな。その後、グロすぎる死体に耐えきれず、胃の中の物をリバースした。


 あ、配信がどこかのプールの画像に切り替わった。

 Nice Boat。


『流石に吐くところは見せれないので自動で切り替えておきました』

 マリア様の声が聞こえた。正直配信どころじゃないので助かる。

 というか、声届けられるんだ。


 コメント欄はマジで異世界かよ、と実感している人が多いみたいだ。

 ここで問題が発生した。オークの死体をルルが解体しているのだが、当然オークはリュックに入らない。


 俺のアイテムボックスにも入りきらないようだ。


 マジかよ。でも勿体ないし……。


 と考えていたら、視界のUIらしきママゾンのマークが点滅している。

 え? スキルもスパチャで買えるの?


 どうやらスパチャ総額が一定額を超えたため、スキルショップが解放されたようだ。


 俺はスキルの欄を見る。


・生活魔法セット:洗浄や着火、水を出す能力。キャンプや野宿が劇的に快適になる。

 十五万円。


・気配察知:半径十メートルの敵対生物を感知。十万円。


・翻訳機能(文字解読):会話は自動翻訳されているが、街の看板や本を読むにはこれが必要。二十万円


 アイテムボックス、レベル2:容量が大きな一軒家ほどに増える。時間停止機能が付く。二十五万円。


 身体強化レベル1:一般兵士と同じくらいの体力と身体能力になる。


 今出ているスキルはこれくらいだ。


 今欲しいのはアイテムボックス、レベル2と生活魔法セットだ。

 どうやら配信画面にも出ているようで、コメント欄はさらに盛り上がっている。


 スキルも金で買えるのかよ!

 何その金銭チートwww。

 流石ヒモ男、ユウキ。


 散々な言われようだが、議論も加速している。


 とりあえずアイテムボックス、レベル2じゃね?

 生活魔法セットも欲しいな。

 翻訳機能も買わないとな。しょうがないスパチャしてやるか!


「うおっ! スキル買うって言った瞬間、追加で10万飛んできた! お前らどんだけ俺にチートさせたいんだよ!」


 追加でスパチャしてくれる人がめちゃくちゃ増えた。

「ありがとうございます! スキル、買わせてもらいます!」


 俺は、計六十万円使って、生活魔法セットとアイテムボックスと翻訳機能を買った。

 ルルに伝えると、顔をぽかんと開けていた。


「ユウキ、反則」

「反則いただきました!」


 美少女の驚いた顔は眼福だ。


 生活魔法を使って、クリーンという体を清潔にする魔法を掛ける。

 とてもすっきりした。ルルにかけてやると嬉しそうにする。


 アイテムボックスにオークの死体を収めて、バルクの街に向かっていく。

 神聖の森を出た後は、馬車の轍が通っている道沿いに歩いていく。


 バルクの街が見えてきた。

 石造りの外壁がそびえ立つ街だ。

 時代的には、中世ヨーロッパといった感じだろう。


 門番が暇そうにあくびをしている。

 こちらから来る人はそうそういないようだ。

 ルルが門番に話しかける。


「戻ってきた。この人はユウキ。森であった」

「大丈夫だったか? 最近獣人狩りの盗賊がここら辺に出たらしくてな」

「襲われたけど、シャドウライガーが助けてくれた。ユウキがその後傷をいやしてくれた」


 ちなみにスラとライムは連れてきてるぞ。テイマー登録というのをした方がいいらしい。


「おお、ルルを助けてくれたのか。ユウキはどこから来たんだ?」

「それが辺境の村にいたのですが、ここに来る途中で神聖の森に迷い込んで、たまたまルルと出会ったんですよ」

「なるほどな。神聖の森の向こうはアルクアラウンド帝国だからそっちの方の村らしいな」

「は、はい。そうなんです」


 なるほど、国境の間に神聖の森があるらしいな。

 アルクアラウンド帝国も初めて聞いた。

 身分証がないことを説明すると、銀貨一枚払って許可証をもらった。

 ルルが出してくれた。


 コメント欄は異世界テンプレだな~と騒いでいる。

 後で行商から儲けたお金でルルに返さないとな。

 冒険者ギルドや商業ギルドで登録すれば身分証の代わりになって、お金を払う必要はなくなるらしい。


 俺たちはバルクの街に足を踏み入れた。



サカナクション帝国ではありませんw

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