第五十二話 王都への旅路。準備編
にゃ!
俺たちの拠点に朝日が入ってくる。
朝だなあ。
隣には裸のクリスが眠っている。
「クリス、起きろ~。もう朝だぞ」
「むう、ユウキ、もうちょっとだけ……」
クリスは二人っきりの時は甘えん坊になるんだよな。
昨日は初めて二人でするとなってお互いちょっと緊張していたけど優しく愛撫をしてあげたらすぐに具合が良くなってハッスルしてしまった。
クリスも俺に抱き着いて積極的にしてくれたし、すっごく盛り上がったな。
二人で朝の時間をまどろみながら過ごしていると、扉がバンと開き、ルル達が入ってくる。
「ユウキ、クリス、起きる!」
「ユウキ様を独り占めしていいのは昨日までですわ!」
ルルとエメリアがご立腹だ。
「良いんです! この前仲間外れにされたんですから!」
「それは昨日の件でチャラ!」
俺は知ってるぞ。クリスと二人でしてる時に扉が開いて無表情のルル達の視線が突き刺さっていたことを。
「はいはい。クリスも起きろ。もう朝ご飯作って支度するぞ」
「仕方ありませんね」
俺たちはシャワーを浴びて服を着る。
朝ご飯はメイドのルルーシュがサンドイッチを作ってくれていた。
俺がメイドたちに教えた料理だ。
意外なことにパンに具材を挟むという発想はなかったらしい。
メイドたちは大体朝はサンドイッチを食べているらしい。
具材は昨日残った海鮮のネタやツナサラダだ。
卵焼きはメイドたちが焼いてくれたらしい。
うん。美味しいな。
「ルルーシュさん達ありがとう。今日も美味しいよ」
「ありがとうございます。出立の時は教えてくださいね」
「? 何で?」
「私たちもついていきます!」
え、何で? って思ったけど、貴族として移動するときにメイドがついてくるのは当たり前の事らしい。冒険者の護衛も俺たちには必要ないのだが、必要なのだとか。
「冒険者ギルドの支部長のバルガスさんに話を通してみてはどうでしょう?」
「そうするか」
俺は朝ご飯を食べた後、冒険者ギルドとなる土地にいたバルガスさんに話をする。
「バルガスさん、一応護衛として冒険者たちに護衛を頼もうと思うんだけどいいパーティーいる?」
「そうだな。暁の火よりは落ちるが、餓狼というAランクパーティーがこの神聖の森に来ていると聞いたぞ」
「マジか。コンタクトはどう取ろう」
俺が悩んでいると異世界配信のコメントに餓狼がいた。
「ユウキさん、俺たちを呼んでるのか?」
「ああ、王都までの護衛を頼みたいんだ」
「なら、任せてくれ」
冒険者ギルドになる土地で待っていると餓狼のパーティーがやってくる。
全員獣人族の男三人、女二人のパーティーだ。
全員男だったら、こちらの女性メンバーにエロい目を向けてきそうだからやめようと思ったが、女性もいるならいいか。
狼獣人のガルド、男性の二刀流のリーダーだ。
狐獣人のシズナ、女性の弓使い兼斥候。
熊獣人のグラウル、男性の大盾持ちのタンク役だ。
猫獣人のミレア、女性で魔法使いだ。
猿獣人のザン、男性で遊撃役。
「まさかユウキさんの護衛をするとは思わなかったよ! 俺っちはザンだ。ルルちゃん達もよろしくな」
「ザンは軽口を叩くが腕はいい」
「俺様はグラウルだ! キングヒドラ討伐の時ははらはらしたぜ。マッスルに負けねえくらいの盾使いだ!」
「グラウルはタンク役だ」
「シズナは斥候なの」
「シズナは、弓も使えるぞ」
「ユウキさんの料理が食べたいにゃ」
「ミレアは獣人族では珍しい魔法使いだ」
中々面白そうなパーティーだな。キャラも何となくつかめた。
「ああ、よろしくな。今日来るメンバーは俺、ルル、クリス、カゲ、ルルーシュだ」
「私、行けないの?」
「わたくしも行きたいのですわ!」
カレイナとエメリアは明日のメンバーだ。
メイドは一人は連れていきたいしなあ。
次に乗る馬車の代わりを説明する。
冒険者ギルドとなる土地の所でキャンピングカーを買う。
値段は千百万円くらいの結構いいやつだ。
恐らく元はハイエースを改造した奴だろう。
「これは……ユウキさんが昔乗ってた軽トラってやつよりでかいな」
ザンは軽トラを知ってるのか。結構古参のリスナーだな。
「これにアイテムボックスの要領で空間拡張をすると……」
「なんだあ! 六人乗りから二十人くらい乗れそうな空間に広がったぜ!」
グラウルがいいリアクションをしてくれる。
最近やってなかった空間拡張だ。
「これなら、私とエメリアも行ける!」
「そうですわ!」
「いや、転移できる数は十人なんだ」
「そんな……」
そんなに絶望しなくてもいいじゃん。
異世界配信のコメント欄は驚愕に包まれていた。
「ユウキさん、これは神の乗り物か?」
「馬なしでどれだけの速度が出るんだ?」
「見て見ろよ。椅子や机が車の中についてるぜ」
「ユウキさんの建てる家の中みたいに水道や、トイレまであるぜ」
一方、現代地球のコメント欄は獣人族の「餓狼」について喋っていた。
「獣人パーティー来た!」
「グラウル、でかすぎだろ!」
「猫獣人の魔法使いに狐獣人の斥候ってめっちゃ優秀そう」
皆それぞれ着目点が違って面白いな。
さあ、バルクの街まで転移して、王都への旅路の始まりだ!
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