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異世界配信スローライフ ~原価10円のポップコーンでボロ儲け! 現代ガジェットで悪徳商人を論破します~  作者: マロン64


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第四十八話 キングヒドラの魔力と日本に転移できるかも?

また新たな可能性が広がりました。

「ユウキ……」

「ユウキさん!」


 ルルとオレンさんの声が聞こえて、目を覚ます。

 ここは……知らない天井だ。

「ん……ここはどこだ?」

「ユウキ!」


 俺はベッドに寝かされていたようだ。

 ルルが猫耳をぐりぐりと押し付けて抱き着いてくる。

 俺は優しくルルを撫でて、泣いているルルをいたわっていた


「オレンさん、みんなどうしたんだ?」

「ユウキさん、三日三晩寝ていたんですよ! 皆も心配します」

「え? そんなに寝ていたのか」


 どうやらアイテムボックスの能力は万能ではないらしい。

 相応の代償は体に来るわけだな。

「ユウキさん……」

 オレンさんも綺麗な顔をくしゃくしゃにして涙を流している。

 

 困ったな。こんなに心配させるつもりはなかったんだ。

 ルルとオレンさんが涙を流した後、俺は動こうとするが体が動かない。

 体は悲鳴を上げているんだな。


 メイドさんたちがグラリア伯爵を呼んでくれた。

「ユウキ殿! 起きたか」

「はい。ですが体が動きません」

「診断した回復魔法使いは魔力が混じり合っていると言っていたぞ」

「魔力が混ざる?」


 どうやら一時的に全長十メートルのキングヒドラを収納したことによって魔力が足りなくなったようだ。

 そこから金色のキングヒドラの魔力を吸収したことにより、体が悲鳴を上げたらしい。

 

「今ならキングヒドラの技を使えるのではないかね?」

「ええ、試してみます」


 俺は体内に流れる暖かい流れを意識しながら指先に金色の魔力を意識する。

 ばりっ!


 指先にキングヒドラの雷が少しだけ出た。

 すごいな、これ。

 全身に纏わせると飛ぶこともできるかもしれない。

 俺は一気に人外になってしまったな。


「グラリア伯爵、全身に金色の魔力を纏ったら飛べるようになるかもしれません」

「なんと! ユウキ殿自体がパワーアップしたのだな」

「今まで戦闘は皆に任せていましたが、自分で戦うのもいいかもしれません」


 俺はグラリア伯爵とスマホの扱いについても話す。

「実はキングヒドラ討伐戦でも宙に浮くスマホで配信していたのですが、みんな喜んでいましたか?」

「おう! ものすごい盛り上がりだったぞ。異世界配信は勿論、現代地球の配信もものすごく興奮していた」


 それはよかった。ただ配信のカメラが一つしかなかったので次は複数カメラで映してほしいという要望があったそうだ。

 だが、グラリア伯爵は大きく手を振り、あの時の興奮を説明する。


「カレイナ殿の天雷の由来やルル殿の疾風迅雷もカメラで映っていて鳥肌が立ったし、何より、オレン殿の危機に戦えないユウキ殿が転移で駆けつける姿! コメント欄は本当に手に汗握っていた」


 俺が倒れてからは、配信自体が閉じてしまい、バルクの街の人から伯爵宛に俺は無事なのかと、たくさんの人が門に詰めかける事態になったらしい。

 俺は心配してくれた皆のために配信をつけることにした。


「良し、配信をつけたぞ」



 しばらくするといつもの五倍以上のコメントが流れ始める。

「ユウキさん、無事なのか⁉」

「キングヒドラを収納した後、どうなったの?」

「ユウキさんが倒れたところで配信が終わったから心配してたんだ」


 これは異世界配信の抜粋したコメントだ。

 そういえば、異世界配信の方はアンチがいないんだよなあ。

 現代地球の配信はちょくちょくアンチがいるんだけど。


「俺は無事だよ。キングヒドラを収納した後、意識が無くなったんだ」


 現代地球の配信はコメント欄も心配したという声であふれていた。


「別にユウキの配信が見れなくて、泣いてたわけじゃないからね!」

「おはツンデレ」

「いやーでもあの後突然ユウキの配信が終わったからマジで心配だったぜ」

「日本のSNSで、ユウキ大丈夫⁉ ってトレンドに上がったからな」

「いやー俺も母ちゃんとユウキ大丈夫か、ってめっちゃ話してた」


 最初のツンデレコメントや、俺を心配していたという声、SNSでトレンド一位になったという話も聞いて、ちょっと嬉しくなった。母親と話していたというコメントも嬉しい。


「そういえば、ユウキのお母さんらしい人のSNSのコメントもあったぞ」


 え? うちの母ちゃんはSNSなんてやってなかったけどな。

 ただ、その該当するSNSを見ると、本当に母ちゃんっぽい。

 葬式を済ませた後に配信を見て驚いたが、今回は心配しているという内容だった。


「そういえば、転移魔法の説明も異世界限定とは書いてないよな」


 そんなことをぽつりと話すと、ルルとグラリア伯爵が動揺する。

「ユウキ、元の世界に帰っちゃうの⁉」

「ユウキ殿、そんな!」


「いや、ちょっと思い付きで言っただけだよ」

「そうか。でもユウキが帰るなら、ルルも一緒に行く」

「私も日本という所を見てみたいな」


 まあ、元気になったら試すか。

 俺の病室には、カゲ、カレイナ、エメリア、アリア、マッスルさんも来てくれた。

 一緒に戦ってくれた冒険者はコメントで俺を讃えてくれた。


 皆に俺のベッドを揉みくちゃにされて、ちょっと嬉しくなった。


 キングヒドラの金色の魔力を使えるようになったことを言うと、何故か戦慄した顔をしていた。


「わたくしの活躍の場がなくなる⁉」

「そんな、ユウキは戦闘できないからよかったのに……」

「ユウキ様はわたくしたちを捨てませんよね?」


 アリア、カレイナ、エメリアの談だ。

 戦闘できないからよかったって何だよ。

 俺がちょっと戦えるようになるくらいで皆を捨てる訳がない。


 最後に見慣れない、白金色の髪を肩まで伸ばした、すらっとした女性が部屋に入ってくる。何かいい匂いがするな。この人は誰だ?


「おお、グレートモス殿!」

「え、グレートモス?」

「そうです。皆さんに助けてもらったのでお礼を言いに来ました」


 何とグレートモスが人化していた。

 綺麗な糸を作れるって話だからテイムさせてもらえないかな?



小説をいつも読んで頂きありがとうございます。面白かった、また読みたいという方は高評価やブックマークをお願いします。作者の励みになります\( 'ω')/


⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎を★★★★★にしてくださると作者が大変喜んで更新頻度が増えるかもしれません。よろしくお願いします。

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