第四十一話 ユウキランドに移住者第一号が到着!
作者のネーミングセンスに期待しないでくださいw
俺は建築を始めようとした段階でミスに気付いた。
「外を木材で覆ったら、腐食しちゃうなあ。やっぱりミスリル鉱石だけで建てるか?」
「ピピ。それがいい。ちなみに外だけ木材っぽく見せることもできる」
木材を活かすのは内装にすることにした。
それにしてもミスリル鉱石が便利すぎる。
流石は異世界チート鉱石だな。
ママゾンで大量のコンクリートになる素材を購入する。
現代地球の配信は家づくりに強い視聴者も少なからずいた。
遺跡でひな形を作りながら、ここに柱が欲しいとか、内装に紋様を入れたら良いんじゃないとかアドバイスをもらった。
とりあえず一軒、集合住宅を建ててみる。
五階建ての部屋は三十部屋はあるな。
使うミスリル鉱石は多いが、千年かけて掘っていたミスリル鉱石の量は半端じゃない。
基礎はコンクリートで建てて、ミスリル鉱石の剛性や柔軟性を意識しながら柱を立てていく。外壁は温かみのある木材の様な色にした。
俺が作る建物には水道、ネット、トイレ、オール電化、風呂が完備される。
断熱材もミスリル鉱石からできているとか驚きだ。
南から東区に住宅街を計画的に建てていく。
ん? ルルから電話だ。
「ユウキ、移住者第一号の人たちがついた」
「了解。クリス、どうしよう」
「そうですね。作っている住宅街に案内するのがいいのでは?」
「そうだな。南から東区に家を建ててるからそこに案内してくれ」
ルルからの報告によると、どうやら到着したのはドワッフさん達と冒険者の一団らしい。
** ルル視点
「流石にユウキさんと言えども家はまだ建っておらんじゃろうな」
「親方は早くいきたいって一番言ってましたもんね」
「お、家っぽいものが見えてきたぜ」
ユウキの指示に従って、南から東区に案内してるけど家は建っているのかな?
警備に気を取られてユウキの配信を見ていなかったからちょっと心配。
だけど……。
「な、何じゃこりゃあ! 見た目は木材っぽいがこの素材は何なんじゃ」
「親方、それだけじゃないですぜ。この建築様式は物珍しいけど無駄がありません」
「え、宿とかないのか? 俺たちにもこの珍妙な所で暮らせっていうのか?」
私から見てもユウキしか知らない世界の建築様式で建てたという事はわかる。
私はユウキに焦って電話を掛ける。
「ユウキ⁉ これ、どんな建物?」
「おお、ルル。驚いてるな」
「当たり前!」
「これはいわゆるアパートやマンションっていう建物だな」
「アパート? マンション?」
私とユウキがスマホで話していると案内してるドワッフや冒険者たちからも注目が集まる。
「おお、あれが遺跡で作られてるスマホってやつか!」
「すげえな、一体どんな仕組みで動いてるんだ?」
「魔力の波とやらをキャッチして動いているらしいが……研究者とかも勝手にこの街に来るだろうな」
でも、宿とかも作らないとまずいんじゃない?
「ユウキ! この街に定住しない人向けに宿も必要!」
「お、おう。確かにそうだな」
ユウキは所々抜けてる所がある。
そういう所は私たちで支えていこうって決めてるの。
「ドワッフさん達はともかく冒険者たちに聞いてくれないか? 移住希望なのか、そうじゃないのか」
ユウキに頼まれて、冒険者たちに移住希望なのか聞くと……。
「まだ冒険者ギルドもないからなあ。しばらくは宿暮らしだな」
「魔物もどんなのがいるのか知らないしなあ」
ユウキに頼んで宿エリアも建ててもらうことにしたのだが。
「な、何じゃこれは! 誰もいない土地に勝手に家が建てられていくぞ!」
「すげえ! 二階建てだけど何だか温かみのある建物だな」
「ユウキさんが経営してる異世界配信レストランに似てないか? 確か古民家風って言ってたぞ」
古民家風はユウキの国の昔の建物に近い家らしいわ。
それにしても、遺跡の機能とはいえ、勝手に土地が掘られて、基礎が作られ、柱が立っていくのは壮観だ。
「あの素材はまさか!」
「親方、あれが何かわかったんですかい!」
「ああ、あれはミスリル鉱石じゃあ!」
「どっひゃあ! 武器に使ってもよし、防具に使ってもよしの万能鉱石ですかい!」
「ああ、そうじゃ。わしも武器づくりに使ってきたからわかる」
冒険者たちも口をあんぐり開けている。
私は……自然に笑っていた。
全くユウキはとんでもないことを自然にやってのける。
ユウキに助けられて、一緒にキャンプをした時からすごいって思ってたけど本当に規格外。
しばらくして宿ができた。
でも誰が管理するの? って思ってたら、遺跡のガーディアンが来た。
「な、なんだこれは! ゴーレムか!」
「ルルちゃん、離れてくれ。俺たちで対処する」
冒険者たちがそれぞれの武器を構えるが、私は慌てて、場をとりなす。
「待って! これは遺跡のガーディアン!」
「え? ユウゴっていうユウキさんについてる奴だけじゃないのか?」
ユウキから電話がかかってくる。
「ルル? 今その場にガーディアンを送ったから。そのガーディアンが宿の管理をしてくれるぞ」
「すごい」
それを冒険者たちに伝えるとすごく驚いていた。
「すげえ! 最初は宿に誰が来るんだ? って思ってたけどまさか遺跡のガーディアンが管理するなんて」
「でも料理とかは流石に作れないだろ?」
「ピピ。私はガーディアン一号。料理も作れます」
「喋ったよ! しかも料理も作れるのか!」
「でもこの街に来たからにはユウキさんの料理も食べたいよなあ」
「そこは後で考えるとマスターユウキは言っていました」
そこでこの街の名前は結局何なんだ? という話になる。
私は名案を思い付いた。
「ユウキ、この街の名前、決めよ?」
「おう。ルルに任せるよ」
「じゃあ……ユウキランド!」
「え? その名前はまずいんじゃあ」
「ダメ。ルルに任せるって言った」
ドワッフさん達や冒険者たちは呼びやすい名前だ! と歓声を挙げていた。
私は折れないよ? この街の名前はユウキランド!
私は何かをぶつぶつ言うユウキの電話を切って、皆に叫んだ。
「この街はユウキランド!」
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