第三十八話 スーパー銭湯と至高の一杯
ごくごく、プハーッ!
俺はスーパー銭湯で備え付けのシャワーを使ってシャンプーとボディーソープで体を洗う。あ、アリアとイリスとクラナさんとか王様とグングニル男爵に説明してなかったな。
「ユウキ殿、これはどう使うんじゃ?」
「こっちは髪を濡らして、頭をごしごし洗うための液体ですね。シャンプーは頭に付けて、こっちのボディソープは体に付けてかゆいところを洗う感じです」
「ふむふむ」
王様もグングニル男爵もまだまだ筋骨隆々でかっこいい体をしている。
俺も腹筋は割れているけど、筋肉量は負けるなあ。
かっこいいなあと思いながら、俺はアリアたちに説明しに行こうとした。
「ピピ。こっちは頭を洗うためのシャンプー。こっちは髪を保護するためのリンスです」
「ユウゴ、流石ですわ」
何とガーディアンのユウゴが説明してくれていた。
それなら大丈夫かな。
ルルとクリスは炭酸風呂、カゲとカレイナとエメリアは泡風呂に入っていた。
「なんか、粒粒が体に当たって気持ちいい」
「コーラの中に入っているみたいです」
「わらわはこの泡の風呂が気に入ったぞ」
「泡がもこもこして気持ちいい」
「癒されますわ~」
皆、スーパー銭湯を気に入ってくれたみたいだな。
古の賢者のコウダイ様も嬉しいと思ってくれるはずだ。
俺も炭酸風呂に入りながら、コウダイ様の事をぼーっと考えていた。
それからアリアとイリスを探しに行くと露天風呂で気持ちよさそうに湯舟に浸かっていた。
「ユウキも一緒に入ってくださいまし」
「私たちの隣に来てくださいな」
うう、この二人は本当にナイスバディだからちょっとまずいんだよなあ。
「ユウキ?」
「早く♡」
「……はい」
有無を言わさず、露天風呂に入ることになる。
二人とも隣に座って、柔らかいお胸を押し付けてくるから、そ、その。
「ユウキは大きい方が好きなんですかあ♡」
「えいえい♡」
「……」
俺は二人に腕や腹をさすられたり、肩に頭を寄りかかられて甘えられる。
「二人とも綺麗だから、エルグランド王国では引く手数多なんじゃないの?」
「わたくしは剣しか振ってこなかったから社交界では浮いているのですわ」
「私は政略結婚ではなく、自由に恋愛して結婚したいのですわ」
二人に潤んだ目で見つめられる俺。言いたいことはわかるが、流石に貴族に手を出すのは荷が重い。
「ユウキも貴族になるのだから、結局同じですわ」
「期待していますわよ」
「それは……うん」
結局のところハーレムから逃れられないからなあ。
俺は貴族になるんじゃなくて、配信を通じて人々の笑顔が見たかったんだよな。
それを話すと二人は真剣な顔になる。
「結局、ユウキの活躍を配信で見ることになるので、皆ユウキの事を好きになるのですわ」
「それはそうですわね。ユウキが配信をする以上、私たちのような女の子は避けられませんわ」
うーん。やっぱりそうなんだろうか。日本では底辺配信者だからそういう事はなかったんだよな。まあマリア様がみてたのには驚いたけどね。
俺は二人とまったりと話しながらこの先の事についても語り合っていた。
「じゃあ、そろそろ他の人の様子を見てくるね」
「また戻ってきてくださいね♡」
「また話しましょう♡」
まるで日本の風俗で接待を受けてるサラリーマンみたいだったな。
二人にバレない様に興奮を治めてから湯舟から上がる。
二人は笑顔で手を振ってくれた。
「な、なんじゃあ! 体がビリビリする!」
「お、おおおおお」
王様とグングニル男爵の方に行くと電気風呂でバカ騒ぎをしていた。
「これは何者かの攻撃か⁉」
「ああああ、でも何だか気持ちいいですぞ、陛下」
電気風呂はびりびりするからな。その分、刺激が筋肉に来て気持ちいいんだ。
「王様とグングニル男爵、お湯加減はいかがですか?」
「この風呂はびりびりするの~」
「でもほぐされる感じがするのじゃ」
電気風呂だからね、と思ったがこの世界だと電気って概念がないのか。
「私の居た世界には電気という物がインフラを支えていたのですよ。電気とは平たく言うと雷のエネルギーのようなものです」
「何と! 雷のエネルギーを自在に使っていたのか」
「とんでもない世界じゃのう」
俺も一緒に電気風呂に浸かりながら元の世界の事を語る。
何か懐かしいなあ、一緒にキャンプする友達も少ないけど居たっけ。
「よろしければ、サウナにも行きませんか?」
「サウナ?」
「それは何じゃろう」
「蒸し風呂のようなものですよ」
二人を誘ってサウナの中に入る。
高温のサウナではなく、丁度良い低温サウナだった。
二人と一緒に座って話しながら十分ほど入る。
「むう、汗が止まらなくなってきたのう」
「これは健康に良さそうですぞ」
「サウナを出て水風呂に入りましょう」
二人を誘ってサウナから出て水風呂に浸かる。
「かーっ! これは気持ちいいのじゃ」
「火照った体が癒されますのう」
後は岩盤浴を一緒に楽しみ、王様たちと公衆浴場について語り合う。
「公衆浴場がこの国にあればいいんですけどね」
「民が自由に入れる浴場という事か?」
「水の魔石と火の魔石でお湯を沸かせば何とかなりそうですぞ!」
ああ~、公衆浴場もエルグランド王国から広がるといいな。
俺たちは体を流し、スーパー銭湯から出た。
服は新しい自分たちの服が用意されていた。
「これは遺跡で作られた服なのか?」
「ピピ。遺跡の工場で作られた繊維です」
「なるほど。すごく着やすい繊維だなあ」
王様とグングニル男爵もこれは着やすいと驚いていた。
女性陣も集まったところでコーヒー牛乳やいちご牛乳をお勧めする。
「腰に手を当てて、一気飲みすると良いですよ」
「こーひー牛乳?」
「このピンクの色の物は飲み物ですか?」
「美味しいよ」
俺が腰に手を当てて、コーヒー牛乳をごくごくと飲む。
うーん、この甘さとコーヒーの香りがたまらん!
美味い!
「ルルも飲む!」
「わしも飲むぞ!」
ルルと王様や他の人たちもごくごくと飲む。
「美味しい! このコーヒー牛乳、甘くて飲みやすい!」
「いちご牛乳も甘くて美味しいぞい」
アリアとイリスに好評をもらった。
皆が腰に手を当てて、ごくごく飲んでいるのは壮観だな。
うーん、風呂上がりの一杯は最高だぜ!
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