第三話 ケモ耳美少女とユウキ
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ケモ耳美少女は眠そうに目を擦った後、俺の方を見てう~と唸る。
「あなた、だれ。敵?」
「落ち着け、俺は敵じゃない。敵だったら助けないだろ」
ケモ耳美少女は少し考えて、威嚇するのをやめる。
名無しの芸人:この子マジでかわいいな。検索しても出てこないけど。
スニッカ―:初見です。この子可愛いですね。家で飼ってもいいですか?
あげねえよ!
てか、この子地味に圧力があって怖いんだよな。
グ~!
ケモミミ美少女のお腹が鳴った。
「ほら、スキレットでベーコン焼くから一緒に食べよう」
「ベーコン?」
このベーコンは俺がソロキャンプ用に買った分厚い一枚だ。
五枚くらいまとめて買ったから余裕はある。
ケモミミ美少女は焼いている匂いを嗅いで更にお腹を鳴らす。
「……」
目の前の焚火台でスキレットでベーコンが焼かれている。
じゅううううと、音を立てて両面をカリッと焼く。
焚火台の火にうまく近づけたり遠ざけたりしながら焼く。
スキレットとは厚手の鋳鉄製で蓄熱性・保湿性に優れたフライパンの一種だ。
シーズニングという油で慣らし焼きをしてから焼くと良いぞ。
俺はケモミミ美少女の前に皿を出して、一枚渡してやる。
フォークを渡すと待てをされた犬のように震えた目で見てくる。
「食べていいよ?」
「……おいじい」
ケモ耳美少女は涙を流して、ベーコンを食べている。
確かに現代日本の技術で作ったベーコンはマジで美味いと思う。
残念なのはこれから自分で作らなきゃダメなところだな。
マリア:美少女が泣いてる所を見てご飯を食べるのはうまいです!
名無しの芸人:変態だ! 変態がいるぞ。
スニッカ―:え? マジでケモ耳がリアルすぎる。尊い、尊いぞ!
コメント欄はお祭り騒ぎだ。マリア様のコメントが変態すぎる。
本当に神様なのか心配だ。スニッカ―さんもマリア様の同志か?
ケモ耳美少女は嗚咽を流しながら、ベーコンを食べている。
何だ? そんなに、このベーコン気に入ったのか?
「ルル……」
「何だ?」
「私の名前」
そうか、ルルか。改めてルルの姿を見ると、身長は俺より十センチくらい低い160センチで、鎧の上からもわかるくらい豊かな胸だ。体毛は黒毛で猫耳のような耳が動いている。
顔は小顔で猫目が可愛らしい。
というかめっちゃ可愛いな。
「……可愛い」
「……」
俺の一言にルルは意外そうな顔をして、何故か目をそらす。
だが口いっぱいに頬張ってる姿はリスみたいだ。
「困ったことに、肉が無くなるんだよなあ」
「⁉ 何で?」
「これはもう枚数がないんだ」
「私が肉を狩ってきてあげる。だからこれ毎日作って」
お、おう。何か俺、ヒモ男みたいじゃない?
名無しの芸人:ユウキ、完全にヒモ男で草。
スニッカ―:ルルちゃんは私が養ってあげるのに!
マリア:あら? これが恋?
コメント欄めっちゃカオスじゃないか!
さっきから虚空をちらちら見ていたからか、ルルが不思議そうな顔をする。
「? 何見てる」
「あ、ああ、何でもないよ」
あれ? ルルの雰囲気が変わった。
「……嘘つくの?」
「い、いやこれはだなあ」
「貴方の名前、教えて」
「ユウキだよ」
「暫く一緒に居てもいい?」
名無しの芸人:こんなかわいいルルちゃんと一緒に住むだと⁉
スニッカ―:キーッ、悔しい!
マリア:私もそっちに行こうかしら。
え? マリアさんがこっちに来たらカオスになっちゃうよ?
芸人さんとスニッカ―はちょっともちつけ。
それにしても、どうやらルルに気に入られたらしい。
俺がもう一つの組み立て椅子を出してやると焚火台に近づいて、火に当たり始める。
ちょっと俺の匂いを嗅いで不思議そうな顔をする。
何だよ、そんな臭いもん食べてないぞ?
「じゃあお湯を温めて、インスタントラーメンとインスタントコーヒーでも作ろうかな?」
「なにそれ」
ルルの方を見ると猫耳尻尾を俺の方に寄せては下げ、寄せては下げを繰り返している。
興味があるってことかな?
「俺の生まれた国の簡単な料理かな。今からお湯を沸かすよ」
「わくわく」
よし、次はインスタントラーメンとインスタントコーヒ―だ!




