NO、1-1
めんどーごとはきらいなんだけどな
うわーダル
おいおいまさかの俺も巻き込まれる・・・つくづくメンドくせーこいつら
「神薙くん、外崎くん!!いい加減に授業中は私語を慎みなさい!!です―――」
あのさ・・・さっきのって、HRじゃね?
「えー?先生流石のどじですねー♪さっきのはHRですよ??ww」
あ、やっぱり突っ込んだ、期待裏切らないよねー外崎は・・・またメンドクサイことを
ガン
当たり前に突っ込んでやった・・・
と、思ったら外崎が避けやがった、何故だ
「せ、先生はドジじゃありません!!!」
あんたはドジだろ、・・・全く
「神薙くん、外崎くん、罰として国語の宿題倍です」
あーあ、なんでいつもこうなるんかねー?外崎氏ね!!
「えー先生ーマジで倍ですか?ちょっとそれは無理がありますー」
外崎、頼むからもう余計なことしないで・・・ね?花子が「3倍―――」って続けるぞ?
「じゃぁ、1.5倍ね?その代わり絶対にやらなかったら、3倍ね?」
マジか、そう思った時外崎がアイコンタクトをしてきた、こいつ、なんかやったな・・・
異様なまでにニヤニヤしてやがる、正直幼馴染を10年以上しているが・・・今でもこいつは読めない
「あ、ありがとうございます」
「サンキュ、センセ♪」
もちろん前者ね?
「はいはい、では、HRも終わったので、もう下校してくださいです」
「じゃ、先生じゃぁね」
これは、二人同時だ、花子はこの軽めの挨拶が好きらしい・・・「授業だとかー私語」とかうるさいのに、挨拶だけは軽い。
「あ、あとカーテン開けといてです」
はいはい、と、てきとーに会話を済まして俺はカーテンに手を掛けた。
「なんかこの部分だけ影ができてんな、雲か?」
俺は、外崎に問いかけたつもりだったが
「あ、わり、俺今日さバイトなんだよね、んじゃぁね♪」
すこらっささと。外崎は帰っていきやがった「あーあ、置いてけぼりかよっ」と俺は虚空に言葉を投げかけた(独りごと)
「ヒトリゴト、カワイソ」
「だろ?ほんと・・・散々巻き込んでおいてさ、謝りもしないんだよ・・・え?」
俺は、何処から聞こえたか解らない声に今頃驚いた(乗り突っ込み)
俺はきょろきょろ・・・
「ドコ、サガシテンダ?」
また声が、にしてもこもってるな・・・ふー影?
俺はカーテンを大きく開いた
「ミー!ターナー?」
「うわぁ・・!!!?」
俺は驚いた拍子で転んだ、どっかの漫画見てーに
そこには人(?)が浮いてやがった・・・浮い・・・てる、っていうか空中に立ってる?
「ナニ、オドロイテンノ?」
カタゴトだ・・・「ソイツ」
「な、なんで浮いてるんだ?」
俺は若干もつれてしまった脚をバタバタさせながら(冷や汗かきながら)
「ウイ、テル?。ウイ、テナイヨ?」
「ソイツ」は真っ黒な制服のボタンを一個はずしながら、至ってフツーに返してきた。よく見ると「ソイツ(制服もどき)」は浮いてはいなかった・・うん。浮いては(・・・)いなかったね。まさかとは思ったけど・・・うん。ごめん聞くね?
「も、もしかして・・・」
「ソウ、ヒッカカッタ」
こういうのは・・・裏切ってほしいよね