NO、3
とくにない
随分と長い廊下だ。さっさと来い来い言ってた割には、歩幅、スピードともに急いでいるようには全く見えない。ソレに耐えかねた僕はハウに尋ねる。
「な、なぁはう…まだつかないのか?」
「はぁ…どうでもいいだろ、ただ黙ってついてこい。」
…理不尽だ。コイツは…なんでこう…勝手なんだ?勝手を通り越して我が道を突き進んでるよこりゃ…。
「…。」
まぁ、しょうがない。急かしても、俺はついていくしかできない。だって、俺はこの場所を知らないんだから(笑)
目の前に大きな扉らしきものが現われた。扉の上には、大き汚ねぇ字でこう書かれていた
『かいぎしつ』
しかも、うん。ひらがなだ。
「神薙…ついた。ちょっと開けるから後ろに下がれ」
「あ、あぁ」
俺は後ろに両手感覚ぐらいの距離を置いた。そしてハウは銃を取り出した…もう何をしようとしているかは軽く想像がついた。
ジャキ、ガガガガガガ!!!
ほら、やっぱり撃った。
「おい!さっさと開けろ!!、今俺はすっごく気分が悪いんだ!!蜂の巣どころか、この施設ごと大破させてやろうか!?あぁ!?」
『―――ちょ、ハウ止めて!悪かったさっきは悪かったから!てかドアは緊急意外開けてるって言ってるでしょ!!?―――』
「あ、そっか…そうだった。」
馬鹿だコイツ。イライラするとモノに当たる、と、メモだメモ。自分がしくった時には偉い怖い…あと、前を歩くのは極力控えよう…流れ弾が何時当たるか分からない。怖いよ…この人。
「ふー、すっきりした。」
「―えぇ―」
「……。」
すっきりしたって…どういう意味だよ…。やっぱりイライラをぶつけただけなのか…・
「おい、カイおれのイライラは治まったことにするけど、謝るときは直接な、ち、ょ、く、せ、つ。」
ハウはそういうとニッコリ笑った。物凄く殺気立っている。怖いよ…この人…。
ハウは扉の隣にスイッチをおす。そのスイッチには「たたくんじゃねぇよ」の文字が。…悪い予感がしてならない。
「ぬんらぁ!!!!」
予想通り、ハウはスイッチを人差指で思いっきり突いた。
ガション…ヌィーン………ガチャガチャ…シュウン。
明らかに、おかしな開き方をしたがあえて突っ込むことをしなかった。だって、怖いんだもん…この人。
『―――ハウ!!!!叩いちゃだめだって言ってるでしょ!!??』
「俺は…叩いてない(キリッ」
あぁ、もう駄目だこの人…我が道を行くって程度じゃないな…もう、「ココは俺の世界だ!」的な感じの乗りだよこの人…。
ハウと神薙がワァワァ(主に、ハウがだけど)やっているとき、外崎は学校のトイレで神薙ぎを探していた。
「なぁ、神薙~?無視すんなよ…あ、もしかして大の方か?なぁなぁ、別に無視しなくてもいいじゃんかよ…なぁ神薙~…もう無視してっから開けちゃうかんな!!!――――――!!!?」
(あれ…神薙いない…。何これ?目の前が歪んでる?すげーな、空間に亀裂だ。夢?うし、頬つねってみっか。………あれ?痛いなぁ?…も、もしかして… は、入れるんじゃね?どっかのポータル的な…感じで…。)
外崎は、空間の亀裂に手を伸ばした。
「あれ?これすこまれるんじゃ――――――」
悪い予感は当たるもの。外崎はあっけなく吸い込まれていった。
――――ポコン☆
ありゃりゃ(笑)