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【幼少期編・続】突然の病(3)
目を覚ますと
誰かに見下ろされていた
ぼんやりする目でも
それがお父様だとすぐに分かった
「ティア・・
あぁ・・良かった・・・・・・」
お父様は
涙を流しながら
優しく抱きしめてくれた
その後も、
何度も寝たり起きたりを繰り返し
3日が過ぎていた。
ぼんやりしていた視界も元に戻りつつある。
私が目覚めた場所は
前司祭が住む屋敷の一室らしく
まだ絶対安静ということで
侍女でお世話係である
マリア以外の入室は禁止された。
この3日の間で
私の身に何が起こったのか
あらかたの話を聞いた。