表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/166

【幼少期編・6歳】可愛い王子

「レオン!」


アレンと私が固まったように

レオンを見ていると

第一王子シリウスが足速に近寄ってきた。

シリウスの後ろには

服の裾を掴みながら兄を追いかける

第二王子キースもいる。


クリーニング魔法の件は

王子の耳にも届いていて

心配してくれていたみたいだった。


私は頭を下げてシリウス王子にもお礼を告げた。


「私は報告を受けただけなんだ。

 着替室もレオンの提案で、

 もしものためにと

 用意しておいて良かったよ。」


(え、さすが秀才!6歳でそんな気遣いができるの?)


素直に驚いた顔をレオンに向けると

レオンは優しく瞳をゆがめ

またすぐに無表情に戻る。


(また笑った!)


瞬きをする間ぐらい一瞬の出来事だったけど

シリウスも驚いた顔をしていた。



シリウスに顔を向けていると

第二王子キースがシリウスの袖をひいた。


背が低くほっぺたが赤いからか

キースはギルよりも幼く感じる。


上目遣いでこちらを向いたキースと瞳があい

私はにっこりと微笑んだ。


元々赤い顔が益々赤く染まり

袖を握る力を強め

シリウスの背中に顔を隠した。


(可愛いなぁ・・)


にこにこしながらキースを見つめていると視線を感じ

視線の感じる方へ顔を向けるとシリウスと目があった。

心なしかシリウスのほっぺたも赤い。

シリウスは目が合うとすっと視線を外された。




「あ、あの・・・・」

話の区切りがついたのを見計らって

女の子の一人がシリウスに声をかけてきた。

後ろには同じ年くらいの女の子を数人引き連れている。


本来は王子と公爵令嬢の間をわって

話かけることはマナー違反とされているが、

相手はまだ10歳未満の女の子。

お話したくて、いてもたってもいられなかったのだろう。


私はお辞儀をしてその場を離れた。


「!」

途中、シリウスが手をのばそうとし

何か言いたげな顔をしていたことが気になったが

少しこちらを見ていた後、

話かける女の子の方へ顔を向けたので

私はその場を後にした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ