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【幼少期編・6歳】ガーデンパーティ

入学式の1週間前


親睦を深めるための"ティーパーティ"に参加するため

サイドを編み込みハーフアップにしてリボンを結んだ髪に

白のレースとラメが入った淡い水色のドレスを着た私は

王城で開催される"ガーデンパーティ"の入口に来ていた。



高位貴族の子息令嬢が集まる"ライトロード学園"では

数多くの交流会が開催され、

毎年、入学式の1週間前になるとこの催しが開かれる。

主催は新入生の最高位生徒に任されるのが習わしで

私の代では、"第一王子"が選ばれ

王城のガーデンで開かれることとなった。


新入生全員と高位貴族の学園生が呼ばれ、

お茶を嗜めるのであれば

7歳以下の兄弟姉妹も参加が可能で、

ほとんどの学園生にとって

この催しが"お茶会デビュー"となるのだ。


いつも後ろを追いかけて来てくれるギルは

クロウド家に慣れてきたとはいえ

まだ参加は無理だろうと判断しお留守番させている。



ガーデンパーティ会場は、

薔薇園の様な空間に

色とりどりの生花が飾られた

小さめの円卓が数十台並び

サイドテーブルにスイーツが並んでいて

椅子は無く立食スタイルとなっていた。


パーティー会場の奥にある

花がつたうアーチの通路を進むと

個室が複数並んでいて

数人で座って話をする事も可能だ。

パーティー会場や通路から個室の中は

見えなくなっているが、

下部が少しだけ空いているので

足を見れば人がいるかどうかはすぐ分かる。


パーティ開始20分前にも拘わらず

もうほとんどの参加者が集まっているみたいで

ざわざわとした声が通路まで響いている。


今代は第一王子に加え

宰相を務めるグランデ公爵家の令息も入学する。

第二王子は2学年歳下で

外交を務めるクライン公爵家の令息は1学年上。

国の次世代トップがそろうのだから

色めきだつのも仕方がない。


乙女ゲームの舞台だけあって

そろいもそろって美形ぞろいだし。


ただ、心はティアナでも前世大人の私にとって

彼達は自分の子供でもおかしくない歳。

前世の私には子供がいなかったから

年の離れた弟の方が近いかな。

ギルも2歳しか違わないんだけど

歳の離れた弟にしか見えなくて愛しさが増す。

将来イケメンが約束された王子達の

幼少期の姿はたしかに気になるけどね。

(課金しないと見れない特典だったのだ!)



私はテーブルに並ぶスイーツに目をうつした


マカロン、プリン、タルト、クッキー・・

どれもすっごく美味しそうだ。

(あー、お腹空いてきた!)


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