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2話


「そういえばさ、私新しいバイト応募したの。時給もいいし、オープニングだから楽しそうだな~って」


香織はスマホで求人サイトを見せながら説明する。


「いいじゃん。カフェのバイトか~、受かるといいね」


「うんっ!」


商業施設が新しくオープンし、そこの中に入るカフェの求人。香織はカフェでのバイトにずっとあこがれていたのだ。


「でもさ、今やってるのはどうするの?」


「そこも続けるよ!でもシフトあんまり入れないからさ」


香織はすでに大手ファストフード店のアルバイトをしている。出会いがあるかなと思って始めたが女の子ばかりでがっかりだった。しかし、みんないい人たちでなんだかんだ楽しくやっている。


「出会いもありそうだしね」


にんまりと笑いながらひかりに言われてしまい、香織は恥ずかしくなってへらへらと笑った。


出会いもあるかなー、なんて不純な気持ちも7割くらいあることはひかりにはお見通しだったのだ。

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