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恋愛感情なんていらない  作者: いんだよう
普通の日常
31/35

眠れる森の美女 後編

今回はほとんど劇をやります。

裕太と桜達の劇が進み、王子役の裕太が登場する。


「何だ? この茨の城は……」


『王子は茨に囲まれた城を見て、驚きと同時に、中には何があるのかということが気になり、近くの民家を尋ねる』


「すみません」


『王子が民家の扉をコンコンと叩くと、中から老人が現れる』


「なんでしょうか?」

「すみません。先程この国に来たのですが、あの茨の城の中には何があるのですか?」

「……私も詳しくは知らないですが、美しい王女様が眠っていると子供の頃に聞いたことがあります」


『老人の言葉を聞いた王子は、その美しい王女を一目見てみたいと思い、茨に囲まれた城へなんとしてでも入ろうと覚悟を決める』


「到着したはいいが、どうすれば……」


王子は城へ到着するが、どうすれば中に入れるのかが分からず、頭を悩ませる。


「いや! 私の覚悟はこの程度なのか? いや違う! 私はこの中に眠る王女を助けたい! どうか道を開けてくれないだろうか?」


『王子は言葉が通じるはずもない茨に話しかける』


『しかしその時、王女が呪いを受けてからちょうど百年が経ち、呪いが解けようとしていたのだった』


「ありがとう!」


『王子は自分の願いが届いたのだと思い、茨に感謝し城の奥へと進む』


『王子はそれから、城の中を進んでいくと、開けた場所へと到着する』


「こ、これは!?」


『開けた場所へと到着した王子が目にしたのは、呪いにより長い眠りにつき、百年の間年を取らず倒れていた、この城にいた人々だった』


「こんな……なんてことだ……」


王子はその先に進む。


「あれは!?」


王子が進んでいくと何かを見つける。


「これは……間違いない!」


『王子が見つけたのは、この茨の城に眠ると言われていた、それは美しい王女だった』


「美しい……」


『王子は王女を見つけると、どうすれば呪いが解けるのか、何故かそれが自然と分かった』


ナレーションが台詞を言い終えると、音楽が止まり、王子役の裕太が王女役の琴音に近づく。


(近い近い近い近い近い近い)


裕太が近づくと琴音は顔を赤くし、呼吸が乱れる。


しかし、証明が弱くなっている今、裕太は琴音の様子には気付かない。


そして裕太は琴音にキスするふりをする。


王子が王女に口づけをすると、王女は目を覚ます……


「…………」


はずだった


しかし、ナレーションが台詞を言ったあと、すぐに王女が目を覚ます予定だったのにも関わらず、琴音は裕太と至近距離になったことで混乱し、劇のことを忘れていた。


「おい、今は劇だぞ」

「はっ!?」


裕太の言葉に正気に戻った琴音はすぐに起き上がり、劇が再開する。


「あ、貴方は……」

「私は近くの国から来た王子です。貴方は?」

「わ、私はこの国の王女ですが……呪いによって眠っていたはず……」

「私が貴方に口づけをし、呪いを解きました」

「……あ、ありがとうございます! 素敵な方ですね」

「良ければ私と結婚して頂けませんか?」

「け、結婚!?」

「おい」

「はっ!? え〜っと……よ、喜んで!」


『その後、王と王妃を始め、城の人達は目を覚ましていき、王子と王女は翌日結婚。その後二人は幸せに暮らしました』


パチパチパチパチ


この劇を見ていた生徒達は、最後のシーンに少し違和感を持ったが、それも演出なのかと思い、素直に拍手をした。

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