文化祭一日目
「「わたあめ一つ」」
「ちょっと待て!」
「今作ってるから……」
「「早く〜」」
裕太と桜は自分の当番を終えると、すぐさまわたあめを食べ始めたのだが、食べる量が尋常ではないため、作っている生徒達は、文化祭なのにも関わらず、テスト期間中のような顔をしていた。
「は……い」
「「あざ〜す」」
裕太と桜は、今貰ったわたあめを食べ終わると次はどうするかを話し合う。
「どうする?」
「そろそろ行くか」
「だな」
そう言うと裕太と桜は教室を出る。
「「「やっと行った〜」」」
裕太と桜が教室を出ると、わたあめをつくっている生徒達は安堵の息を揃える。
「お化け屋敷行こうぜ〜」
「その次は射的な」
「そんなに負けたいとは……もしかしてM?」
「ノーマルだよ! 今度は勝つし」
「ふっ」
「お前が負けたら何でも言う事聞いてもらうからな」
「じゃあお前もな」
「私が勝つから全然いいけど!」
裕太と桜はお化け屋敷に行ったあと、射的に来たが、結果はもちろん桜の完敗だった。
「何をお願いしよっかな〜」
「煮るなり焼くなり好きにしろ……」
「う〜ん……じゃあ勉強代わりにやって」
「先生が許すとでも?」
「じゃあ答え教えて〜」
「テスト終わるぞ……」
「何でも言うこと聞くんじゃなかったんですか〜?」
「お前と卒業できなくなるだろ」
「……確かに!」
「天才か!? みたいな顔やめろ」
「あ! じゃあ大学一緒のとこ行こうぜ」
「それなら全然いいぞ」
「じゃそれで」
「そうと決まればわたあめ食べに行こうぜ」
「おう」
今年の文化祭一日目、三年生の教室で生徒達の悲鳴が聞こえた事件は記憶に新しい……




