今日から文化祭 前編
今日から文化祭が始まる。
裕太と桜たちにとっては、高校時代最後の文化祭でもある。
「今日どうする?」
「わたあめ祭りに決まってんじゃん」
「だよな」
「今日はわたあめしか食べね〜」
「俺も同意だな」
裕太と桜はいつもどおり一緒に登校していた。
「食べはわたあめに決定として、遊びはどうする?」
「見てから決めりゃいいっしょ」
「だな」
二人は、今日文化祭で何をするかを話していると、学校に到着する。
「あ〜わたあめ早く食べて〜!」
「それを言うな! 食べたい衝動が抑えきれなくなる……ぐっ、奴が……奴が出てくる」
「厨二風食欲だな」
「分かってんな〜」
二人はいつもどおりどうでもいいことを話していると、教室に到着する。
「「はよ〜」」
「おはようございます! 裕太くん」
「おはよう! 桜さん」
裕太と桜が教室に入り挨拶をすると、琴音と大翔が返事をする。
「やぁ二人共、今日は頑張ろうね」
「頑張りましょう」
「「おう」」
裕太と桜に返事を貰った琴音と大翔は、早速本題に入る。
「そうだ! 裕太にお願いがあるんだけど……」
「何?」
「今日は桜さんと回りたいんだけど……」
「なるほど」
「それで明日は桜さんと離れて行動してほしい」
「ふむふむ」
大翔の言葉に裕太は少し考えるふりをしたあと、最初から決まっていた返事をする。
「だが断る!」
「なんで!? 今のいいよっていう流れだったじゃん」
「だが断る!」
「ちょっとこっち来て」
大翔は裕太を少し桜から離し、桜には聞こえないようにしてから裕太に話す。
「この前は邪魔しないって言ってたじゃん」
「いや普通に桜と回りたいから」
「ぐっ……なら明日少しだけ桜さんと話す時間がほしい」
「告白すんの?」
「……ああ」
「桜がいいなら別にいいぞ」
裕太はそう言うと、桜と琴音のいるところへ戻った。




