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恋愛感情なんていらない  作者: いんだよう
普通の日常
25/35

もうすぐ文化祭 後編裏

「で、話って何?」

「その……桜さんは裕太くんのことをどう思っていますか?」

「どうとは?」

「いや、その……好きなのかどうかと言うことです」


桜はそう聞かれると迷いなく答える。


「そりゃ好きだけど」

「それは恋愛的な意味でしょうか?」

「琴音もそれ聞いてくるのね」

「す、すみません」

「何でそんなこと聞くの?」

「そ、それはその……」


琴音はこの自分の気持ちをつい最近気付いたばかりであり、それを言ってもいいのだろうかと思っていた。


しかし、ここで言わなければいけない。


なんとなくそう思い、覚悟してその思いを告げる。


「わ、私、裕太くんの事が好きらしいんです」

「らしいとは?」

「その……私今まで人を恋愛的な意味で好きになったことがなく、最近までよく分かっていなかったんです。だけど友達や、家の家の人たちに相談してようやく気付けた気持ちなんです」

「ふむ、なるほど」

「なので桜さんはどうなのかな〜と思い聞いてみたのですが……」


琴音は遂に桜に自分の思いを全てぶつける。


「う〜ん、別に私はあいつに恋愛感情あるわけじゃないんだよね〜」

「本当にそうなんですか?」

「よく聞かれるんだけど、本当にない。まぁ好きだけど」


桜は裕太のことは好きだと言うが、そこには恋愛感情はないと答え、そこには嘘偽りが全くない。


琴音はなんとなくそう思った。


「では私が裕太くんのその……か、彼女になってもいいのですか?」

「まぁあいつが琴音の事が好きならいいんじゃね」

「そ、そうなんですね。なら良かったです」


琴音は桜の本音を実際に聞き安心した。


「いつもそう言ってんじゃん」

「それでも自分で確かめたかったんです」

「まぁでも……」

「でも、何ですか?」

「あいつと遊べなくなるのはやだな」


琴音はそれを聞き、恋愛感情とは別の何かを感じたが、それが何か分からなかったため、無意識に大したことではないと脳が判断し、特に気に留めることはなかった。

次回から文化祭です。

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