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恋愛感情なんていらない  作者: いんだよう
普通の日常
24/35

もうすぐ文化祭 後編表

授業の時間、今日は文化祭の作業が終わる。


「あの〜桜さん、少しいいですか?」

「ん? 琴音? どうした?」

「裕太さん、少しだけ桜さんを貸していただくことはできますか?」

「どれくらい?」

「数分だけです」

「桜は?」

「まぁそれぐらいならいいよ」

「じゃあオッケー」

「ありがとうございます」


そこで桜と裕太は一旦別れ、桜と琴音、裕太と大翔のペアになる。


「大翔、お前はなんでいるんだ?」

「いや俺も裕太に聞きたいことがあってさ」

「なに?」

「ぶっちゃけお前、桜さんのことどう思ってんの?」

「どうとは?」

「好きかどうか」


裕太はそう聞かれると迷いなく答える。


「そりゃ好きだけど」

「そりゃそうなんだろうけどそうじゃなくて、恋愛感情はあるのかってこと」

「お前もそれ聞いてくるか……」

「ああ。俺、桜さんのこと好きなんだよね」


大翔は遂に裕太にそう告げる。


「へ〜」

「何その興味なさそうな返事」

「いやホントにへ〜としか思わんから」

「焦ったりしないのか?」

「焦るとは?」

「俺に桜さんがとられるかもしれないんだぞ」

「う〜ん……別に焦ることでもないかな」

「それは付き合ってるからか?」

「いや付き合ってはね〜な」

「なら俺が桜さんを彼女にしてもいいんだな?」

「まぁあいつがお前の事好きならいいんじゃね?」

「……ホントに恋愛感情はないんだな……」


大翔は裕太が隠しているだけで、実は桜の事が恋愛的に好きなのではないかと思い、裕太に自分が桜の事が好きと言うことを打ち明けた。


図星をつかれれば、どんな人間でも必ずどこかに異常が出る、しかし裕太は、焦るどころか普段と何も変わらないトーンで話していたため本当に桜に対して恋愛感情がないことが大翔には分かった。


「いつもそう言ってんじゃん」

「それでも自分で確かめたかった」

「まぁでも……」

「ん?」

「あいつと遊べなくなるのはやだけどな」


大翔はそれを聞き、恋愛感情とは別の何かを感じたが、それが何か分からなかったため、無意識に大したことではないと脳が判断し、特に気に留めることはなかった。

次回は桜と琴音の話です。

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