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恋愛感情なんていらない  作者: いんだよう
普通の日常
2/35

二人でゲーム…そして勉強

「今日は何やる?」

「とりあえずあれだろ」

「今日は勝つ」

「今のは面白かったわ」

「ボケたつもり無いぞ」

「え? あ、もしかして本気で言ってた?」


今日は土曜日、桜と裕太は裕太の家でいつも通りどうでもいい話をしていた。


「ごめんねぇ〜まさか本気で言ってるとは思わなくて」

「今日は泣かす」

「笑いすぎて涙出ちゃうわ」


桜は今まで裕太にゲームで勝ったことが一度もなかった。

それもそのはず、裕太は一日の半分以上ゲームをするのが当たり前で、もし大会に出れば日本トップクラスの実力をもっているのだ。

しかし裕太は桜と遊んでいる方が楽しいため、大会ヘの出場経験はないのだった。


「よし、かかってくるがいい若造」

「いや年同じだし、それに私女だし、まぁその偉そうな態度がいつまで持つかな」

「ちなみに若造って別に男だけ指す言葉じゃねーぞ」

「え? そうなの?」


数時間後…


「こ、今度こそ……あ……ちょま……」

「あれぇ? どうしたのかな? なんかさっき偉そうな態度がなんとかって言ってた人どこいった?」

「くっ殺せ」

「ゲームの中ではもう数えるのやめるほど死んでるけど」


今日もいつもと同じように桜は裕太に一回も勝てなかった。


「良かったな、お前の行ったとおり笑い涙が出てきたわ」

「……まぁ? こんなゲームごときに負けたところで? 大したことないし? 全然大丈夫だ……し……死……ちょっと首吊ってくる」

「おうじゃあな、また来世で会おうぜ」

「……よし、この儂を本気怒らせた褒美をくれてやろう」

「結構で〜す……」

「遠慮するなよ若造や」


確かに桜はゲームでは勝てなかったが、それはゲームでの話であり、裕太にも桜に絶対勝てないことがあった。


「今日のテストまだ見せてもらってないんだけど……」

「……さてと今日は遅いし帰っていいぞ」

「え? 今日は泊まってくけど?」

「……さぁてゲームやるか、あー忙し」

「42点……マジか…」

「おい、勝手見といてガチ引きやめろ」


それは学校の勉強である。

裕太は一日の半分以上ゲームをやっているわけで、ということは、勉強いつやってんの? ということになるわけだ。


「遠慮すんなって、今日も楽しい勉強会始めようぜ」

「……僕……もう疲れたよ……」

「さいですか、では勉強やりましょう」

「……おやすみ」

「明日遊ばんぞ」

「両方不幸になる話やめろ! 仕方ない、日曜お前と遊べんのは暇すぎて死んじゃう」

「まぁその時は私も死ぬけどな」


裕太はいつも赤点ギリギリなので、いつも桜が勉強会(二人だけだが)を開きなんとか赤点だけは回避しているのだった。


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