勉強会 後編
「はぁ〜……終わった〜!」
「お疲れ様です」
「ラノベ見よ」
「その後昨日のリベンジするからな」
「最近体育祭とかテストとかでストレス溜まってるからな〜、ゲームでお前をボコボコにして発散するか」
「いつまでも勝てると思うなよ?」
「え〜っと……わ、私はどうしたら……」
「帰る? それとも私とゲームする?」
「私ゲームなんてやったことないんですよ……」
「「え……」」
「え?」
ゲームをしないということは、裕太と桜にとってあり得ないことであり、ゲームをやったことのない現代日本人などいるわけないと思っていたため、ゲームをやったことがないという琴音の発言は、二人からすると、驚きを通り越して、恐怖を感じるほどだった。
「え……今まで何して生きてきたの?」
「そこまで言いますか!? 別にゲームぐらいなくても生きてはいけますよ」
「え……無理ですけど……」
「え……桜さんはどうですか?」
「え……無理ですけど……」
「全く同じ答え!?」
「今まで辛かったな……これからは楽しんでいいんだぞ」
「何か勘違いしてませんか!? 別にそこまで苦しい人生ではなかったですよ」
「無理しなくてもいいよ……」
「え!? 二人とも泣いてる!?」
琴音の家は金持ちではあるが、別にゲームが絶対ダメとか、友人を作ってはダメなどの子供を縛る系の家庭というわけではなく、ただ昔から勉強が好きで、勉強ばかりしていたためゲームにあまり興味がなかっただけである。
しかし裕太と桜は、親が厳しく、ゲームができなかったと勘違いしていた。
「よし! 俺も今日はゲームに付き合ってやる」
「ラノベ見ないん?」
「後でも見れるからな」
「いや別にそういうわけではなく……」
「私達は味方だよ」
「……まぁ私もゲームやってみたいですし、少しやってみてから帰りますか」
訂正するのを諦めた琴音は、ゲームをしてから帰っていった。
ちなみに琴音は、ゲームの上達速度がとんでもなく、桜は初心者の琴音に一回負けてしまい、それを裕太が煽ると、ゲーム機を壊しそうになった。




