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恋愛感情なんていらない  作者: いんだよう
普通の日常
12/35

体育祭の後はすぐテスト

体育祭が終わり、一部を除いて興奮冷めやらぬ中、担任が生徒達に現実を突きつけようとしていた。


「さて皆、優勝おめでとう。ところで、もうすぐ何があるか分かっているか?」

「「「…………」」」

「裕太、なんだと思う?」

「ちょっと何言ってるか分からないですね」

「分かった。じゃあ俺から言わせてもらおう」


担任が今から言おうとしていることが本当は分かってる生徒達は、先程の顔から打って変わって絶望した表情になる。


「もうすぐテストということで、来週からテスト週間だ」


ついに担任の口から終わりを告げる言葉"テスト"が出てしまい、生徒達は体育祭のテンションから無理やり、テストに入る心構えをするしかなくなる。


そんな中、約二名の生徒は他の生徒とは真逆の、嬉しそうな表情をしていた。


「ゆ、う、た、元気ですか?」

「この前久しぶりに名前呼んだから使ってみたってこと?」

「サラッと話題そらししても無駄だぞ」

「…………」

「今日、買い終わったあと勉強会じゃ」

「せっかく買うんだからそのまま読もうぜ」

「ラノベ読む暇あったら勉強しようぜ」

「暇じゃねぇ! 重要な用事だ!」

「勉強早く終わらせて読もうぜ」


裕太と桜が勉強をするか、ラノベを読むか言い争っていると、もう一人の勉強好きが会話に入ってくる。


「裕太くん! 勉強しましょう!」

「え?」


もう一人の勉強好きである琴音は、裕太に勉強させるため、桜と手を組んでしまう。


「赤点になれば卒業できなくなるかもしれませんよ。それだと私や桜さんとも会えなくなりますがいいのですか?」

「……いや桜には毎日会える」

「お前も私の名前使ってみてんじゃん」

「いやお前が使ったから俺も使ってみよっかな〜って思って」

「二人とも! 話が逸れてますよ!」


全然話が進まない裕太と桜に、体育祭の件でストレスが溜まっていた琴音は少しキレ気味になる。


「さっき言っていた勉強会。私も行くので真面目に勉強してください」

「え? お前もうち来んの?」

「え?」

「勉強会はいつも裕太んちでやってるからな」

「え?」

「楽に赤点回避できんかね?」

「琴音だっけ? 裕太んち来る? 私と協力してやればこいつも何とか頑張れそうだし」

「お、楽にできるの? じゃあすぐ終わらせて、ラノベ見てゲームやろうぜ」


普段は桜と遊んでばかりで他を寄せ付けない裕太だが、今は早く勉強を終わらせて桜と遊びたいため、琴音がついてくることに乗り気だった。


「い、家……裕太くんの家……」

「来んの? 来てよ〜、楽したい」


(裕太くんが私に来て欲しいって言った!?)


いつもは自分が誘っても躱されて終わりだったため、裕太の方から誘ってもらえたことが、琴音にとってはこれ以上ないほど嬉しいと同時に驚きもあった。


「い、行きます!」

「よし! じゃあ行くこと決定ね。じゃあ今日は、勉強会始まって以来初の私、裕太、琴音の三人で開催しま〜す」

「やったぜ!」

「…………」


裕太はいつもより早く終わるから、桜はいつもよりも大変さが減るからという理由で琴音を誘ったため、琴音がこの後、放課後まで全く喋れなくなるほど緊張していることに気付かないのだった。

桜は勉強もスポーツもできますが、特別凄いというわけではありません。

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