表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら人間だった……  作者: ねこねこにゃーん
1/1

猫のおいらと人間の彼女と。

野良猫が人間に転生しちゃって、ヒロイン達とキャッキャウフフなお話です。


人間のルールに戸惑っちゃったりもしちゃうけど、頑張って生活しちゃいます。


正解ばかりな人生じゃなくてもいいじゃない♪

 それは大きな世界の中の小さな場所の大きな心を持った、小さな猫だった者の物語。



見上げると高い空に白い雲がぷかぷかと浮かんでいる。


「いつ見ても不思議にゃ~」


 いつもの場所のいつもの【ゴミ箱?】っていう青いやつに座っているおいらはそう思う。


 のんびり、ゆっくりと、その形を変えながら流れているのを眺めてから、視線を下ろし周りを眺めてみた。



「……相変わらず落ち着きの無い奴等にゃ。」



おいらの周りを忙しそうに往き来する、大きな生き物達。


人間にゃ。


 全部じゃにゃいが、殆どの奴等は何時も落ち着き無く、

何処に向かって居るのか足早に移動している。


 足下に居るおいらや周りの事など、まるで見えていないかの様に。



 ちらりと横を見ると、そこには水溜まり。

昨日おいらが寝る頃に雨が降ってきたからできた、

水溜まり。


今日はお天気なので、お日さまがでている。

 そのお日さまの光が、水溜まりに反射してきらきらしている。きらきら。きらきら。

とっても不思議。きらきら不思議できらきらきれい。



 こんなに周りには不思議や綺麗でいっぱいなのに、人間は何も気にしなくて、それはとてもつまらないと思う。



 「そんなに早く動きたいなら、おいら達みたいに4つの足で走ればいいのにゃ。」



 そんな事を言いながら、ゴミ箱の上で立ち上がり、ひょいとゴミ箱から降りる。



 「今日もまっててくれるかにゃ。」




 足早にその場を去ると、駆け足で人間の沢山居る処をするすると抜け出していく。




 ちょっとだけ走ると、沢山の木がある処に辿りついた。

まあるく描く様に木がいて、真ん中がごちゃごちゃしてる。

 お日さまがでてる間は、ここに沢山の小さい人間が、

ウロチョロしてるのにゃ。


【公園】…読めないから知らんにゃ。


 ここの真ん中辺りにさらさらの砂が、溜まってるので、

だいたいここで毎日用を足すにゃ~

さらさらだから、砂掛けが楽なのにゃ~


【砂場】だから読めないにゃ!


 さらさらの砂を通り過ぎて、木の近くに向かうと、

人間が座る場所があるにゃ、

そこには、人間のメスが一匹いた。



 「おはよ~、ちょっと遅いぞ、のら吉。」



 人間のメスがそう言いながら立ち上がり、おいらに近付いてくる。


 「うな~」


 あいさつは大切、きちんとしよう。



 「はい、おはよう♪」


そう言い、彼女はおいらの頭を撫ではじめた。


 「朝は余り時間取れないからね~急いでね~」


 彼女はおいらを撫で続けながら上着のポケットを、

ゴソゴソしてある物を取り出す。


 「はい、煮干し~」


 小さな袋に詰められた煮干しを、撫で続けている逆の手のひらにパラパラと乗せ、おいらに差し出した。


 「うな~うな~」


 食べる前には【いただきます。】これ言うのも、

超大事!



パリパリ食べ始めるおいらを優しく笑いながら、


 「あ~のら吉、また結構汚れてきたね~」



ぎくっ。



 この【汚れ】と言う言葉を出す時の彼女は、とても恐ろしい事を、考えている時にゃ。



 「う…うなうなうな~」



 おいらは言い訳を試みた。のら猫なんて、こんなもんなんだよと。



 「はいはい、私が学校から帰ったら、のら吉回収するからね~。一緒にお風呂だからね~♪」



無駄だったにゃ……。



……



 「…夕方ちゃんと此処にいて、呼んだら出てくる事。」




……



 「返事!」



 「うな~」



 なんで彼女は猫と通じられるのか、いつも不思議にゃ。



 「よしっ、それじゃ行って来るね。」



 おいらをひと撫でした彼女は立ち上がり、小走りに去って行った。



お風呂。



 あの水溜まりは危険にゃ。

大きくて、深いからおいらは溺れちゃうにゃ。

 だからいつも彼女に抱き抱えられながら、

水溜まりに入るから逃げられないのにゃ~


 水溜まりに浸かると、毛が全部身体にべったり張り付いて気持ち悪いし、ガリガリなおいらになっちゃうのにゃ~


 それなのに、彼女はそんなおいらをみて


 「ふるふるしてる、かわいい~」



…かわいくないからにゃ、死にそうだからにゃ?



 あ~またあの水溜まりか~



 煮干しを食べた幸せな気持ちが萎んでいくのを感じなから、夕方…お日さまが低くなった頃になるまでの、

自由な時間を満足するまで遊ぼうと思って駆けだした。



 「もう今日はとことん汚れてやるにゃー!!」




 つづく。














ラブコメ狙おうとしてるんですけどね~

上手くいかないものですかね。


話の都合上、のら吉に人間の知識ある様な会話とか出ちゃってますけど、お話の進行を優先の、ご都合主義で進めたいと思います~


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ