表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TLS外伝 ~宿命の白い大地~  作者: 黒田純能介
PR
23/30

英雄と、二人


サク、サク、サク…。


静かな道行の中、聞こえるのは雪を踏み締める音と、それを覆い隠そうとする、天からの白。


「………」


歩みが止まる。まだ目的地ではない。


「…よぉ。こんな時間に何処へ行くんだ?」


突如現われた人影が問う。


「…須藤…」


舞い降りる雪の中、須藤がそこに居た。

それよりも異様だったのが、その傍らに佇む、巨大な物体。


布が巻き付けられているが、その先には柄に見える棒が突き出していた。


「水くせぇな。…よっ、と」


須藤は傍らの巨大な物体を引き抜くと、背中に背負う。


「何の用だ」


「何の…って。……そうだなぁ。ヒーローは遅れて登場、ってな」


ニッ、と歯を見せる。


「これは俺の闘いだ。巻き込みたくない」


決意の視線を、真っ向から見据える。


「…純能介。お前の為だけじゃないさ。俺がやらなきゃならないものでもある」


「須藤…」


「行こうぜ。ヤツラをぶっ飛ばしに」


くるりと背を向ける。


「お……」


言いかけて止める。


敷島が言った言葉を思い出す。




―――仲間、か。




フ…と唇の端を吊り上げると、その後を追っていった。




--------------------------------------------------------------------------------




ザッッ。


目的地に辿り着く。


既に招待者は出迎えに出ていた。


「これはこれは。隊長さんもご一緒で」


入沢が冷笑を浮かべながら言う。


「…爆破を止めろ」


布津が殺気の籠った目で睨み付けた。


「…フッ。良いでしょう」


そう言うと無線機を手にし、何事か語る。


「約束は約束ですからね。……見た所、すんなり来ては頂けない様ですが」


おい、と背後の二人に声を掛ける。

前に出たのは案の定、先日布津達を追っていた男達。


強化兵、NO.11とNO.12である。


「へっ、ムダな闘いはしたくないんだけどなっ」


須藤が身構える。背中の物は抜かない。


「須藤……気を付けろ。アイツらは人間では無い。兵器と思え」


「あん?何言って…」


途端に強化兵二体が弾かれる様に迫るっ!


「ッッ!」


「ぬうっ!」


須藤は砲弾の様な突きを咄嗟に払い、布津は剃刀の様な蹴りを上体を反らし躱す。


「ってぇっ…いなしたのに手がシビれやがる」


「速い……」


入沢がニヤリと嗤う。


「フッフフ。…今のは挨拶代わりですよ。…さあ、存分にデータの提供をお願いします。……行けっ!」


入沢の号令に、強化兵が動き出す。


「大人しくやられるかっての!」


「…来い」


須藤が改めて構えを取り、布津が刀を抜いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ