文字に付随するイメージと連想、視覚的効果について
軽いネタを見るような気分でお読みください(気負うような文章ではありません)
はい、と言うわけで今日はお気に入りの文字を語って行こうというコーナーです。主に漢字。語源の由来とか使われ方とか、そう言ったインスピレーションを掻き立てられる文字に萌えろ!
前置きはいらない早速最初の文字かもーん!
ケース1『有』
最も好きな漢字と言っても過言では無いでしょう。
まずそのスタイリッシュな佇まい。直線で構築された、カッチリとした雰囲気を漂わせる文字の形。一見堅物そうに見えるけれど、全体をとりまとめる曲線が優美に上から下へと流れ落ちているのです!
ともすればどこか寂しい、絶対にして孤独を内包した『一』の文字。輝ける太陽、恒星の光を受けて初めてその姿を映し出す儚げな衛星である『月』。
冷たげな印象を与える二つの文字、一と月をつなぎ合わせるのは可憐にして瀟洒な『ノ』。
自らは単体で漢字としては成り立たない、慎ましやかな、それでいて調和こそが自己の本懐とでも言いたげな柳腰。それはあるものを連想させるのです。
それは一体何なのでしょうか。
そう、メイドさんです!
さあ、想像してみて下さい。よく見ると有の文字がしゃんと控えるメイドさんの立ち姿に見えてきませんか? 文字自体の形に囚われず、要素から自由な連想法で姿をイメージしましょう。
『一』の文字――ここでは敢えて横線と言いましょう――は肩、腕、そしてカチューシャを連想させます。場合によってはきりりと結ばれた口元も有りかも知れませんね。無駄なモノのない清潔感溢れた、質素で、それでいてそのもの本来の持ち味を生かしたシャープさを感じさせますね。
そして一とゼロ。有と無。『有』の中には一が存在しているのです。これはとても愉快な発見だと思いませんか。昔の人はずいぶんなロマンチストだったのでしょう。
『有』に世俗的な強さはなくとも、自身が自己証明なのです。
『一』と『ノ』の交差した上の方――これはもう頭部であることは疑いようもありません。こちらを髪飾りと捉えるのも大変よろしいかと思います。
『月』の文字――こちらは胴体を象徴しています。月は三つのブロックに別れていますよね? それぞれ線で仕切られた空白を数えるとそうなるかと思います。
一番上のブロックは胸部です。二番目が腰。臀部もここにかかります。そして三番目、口をされていない部位が脚となるわけです。
私のイメージではスレンダーな体型であるのですが、これは月の特徴を加味してのことです。控えめ、慎ましやか、かそけき風情。寸胴体系なのは各自脳内で補完して下さい。これらの理由から余りBWHは差がないものと思われます。
ここで注目して貰いたいのは、胴体との対応だけではありません。前述したとおり、『ノ』以外のパーツはほぼ全て直線――それもほぼ直角で構成されています(ハライハネを除く)。
つまりこれは姿勢の美しさを暗喩させるアクセントともなるのです。
びしっと決めた佇まい、格好可愛いですね?
ハライ。これはエプロンドレスのスカート部分、それもヴィクトリアンメイドのロング、ジジュウでピンと真っ直ぐになる中の僅かな余裕を想像させませんか?
そしてハネ。ちらりとのぞかせるお茶目さ、あるいはアホ毛。完璧さの中に親しみやすさを兼ね備えて最強に見えますね?
上述の通り、月には主たる光を受けて輝く裏方の煌めきが内包されています。神秘性も相まってパーフェクトメイドなど、荒唐無稽な存在も納得させてしまう魅力を秘めていますね。
総じて月は美しいものです。《月明かりの如く、内側から白く輝くようなきめ細かな肌》なんて描写でブスを想像する人は殆ど居ないでしょう。
余りにも有名な台詞にこんなものがあります。
「月が綺麗ですね」
はい、アイラブユーの和訳です。
連想を膨らませれば、例えばこんな一文が生まれます。
【 紺碧の夜空、月が煌々と照らし、傍らには静かに佇む、穏やかな表情のメイドさん。その顔は仄かに色づいて、白い肌に映った朱色は月とご主人様だけが見ている。
静寂。けれどそれは決して気まずげなものではなく。沈黙は金なりの格言通り、余韻に浸るかの如く今の二人には心地よいものだったのだ。
ふと、主はメイドに何かを伝えたいと思う。形になるようでならない、何とももどかしい感じ。下手なことを言って今の空気を壊すのは本意ではなかったし、このままメイドの横顔を眺めて居るのも悪くない。月明かりの下の彼女は普段よりも大人びて見えて、匂い立つような妖美さを湛えていた。
口を開きかけては閉じ、まるで丘の上の魚のようにぱくぱくさせていると、ふと主の方に向き直ったメイドがクスリと笑みを漏らした。
「月が綺麗ですね、ご主人さま」
そっと寄り添うように肩を触れ合わせるメイド。主は一瞬驚いた表情を浮かべたが、それに答えるようにそっと彼女の手を握った。
「ああ、月(お前)が綺麗だ」
はっと息を飲み主の顔を覗き込むメイドであったが、優しげな視線と重なり合うと安堵したように脱力する。繋いだ手を逃さないようにとしっかりと絡めながら、自らを委ねるように主の肩へと頬を寄せたのだった。
「はい」
紺碧の夜空。遙か彼方の星々と、見事な満月だけが二人を祝福していた。】
なんちてなんちて!
そして最後に『ノ』の文字――これはこの『有』の最も重要な部分であると言っても過言ではありません。
まず人体でさらりと上から下に流れるもの――そう、髪の毛です。緩やかにカーブするそれはエンジェルリングを纏っているかの如く煌びやかに。癖のない柔らかな髪質。おそらく腰元まで流れていることでしょう。
文字を構成する色にも寄りますが、通常印字体ではダントツで黒髪長髪の女の子です。純粋な黒色。けれどどこかしっとりとしていてまさしく烏の濡れ羽色と呼称するに相応しいキューティクルなのでしょう。
そして緩やかな曲線。これは女性的なまろみを示唆出来るかも知れません。なで肩。くびれ。象徴たる乳房。安産の証である臀部。何はともあれ『有』の文字で女性的特色を色濃くしているのがこのパーツなのです。
以上の要素が渾然一体となり、可憐瀟洒なメイドが浮かび上がります。そうでなくともクールビューティー系の女性にも用いることが出来るのではないでしょうか。何せ『有能』の『有』ですからね!
◇ ◇ ◇
皆さんも文字を使って想像を逞しく、そしてより良い文章を書くために極めて見ましょう。突き詰めれば新たな地平が見えるかも知れませんよ?
本日はここまで!
続きを書くとは言っていない(次回は未定です)