君想フ唄。
気付けば僕は泡沫
失せてく色は鮮やか
まだ君を好きでいいですか
まだ君を好きでいいですか
いろは唄に想いよせて
綴るは宵の月闇
咎なくて死すとわかっていても
想いはせるは己の渇望
気付けぬ君は夢幻
彩る花は白黒
まだ君は好きなのだろうか
まだ君は好きなのだろうか
日々に思うは失せてく光
労る者はただ己のみ
今この瞳に写す光は
生きた証を遺せた僕か
零せば涙はらはら
残せば愛がほろほろ
まだ想い朽ちる事なく
まだ想い朽ちる事なく
無理承知で手を伸ばすこれは
この痛みに渇く事なく
いつか伝わると夢見に想い
からがら延びる希望をとるか
果てない夢だとしても
この努は命の光
伝わるならば朽ちてもいいと
滅ぼす御身はいかに
決して綺麗とは云えぬこの御魂
失せる光とあらば喰らうだろう
君を想うはただ純粋に
想う命はまみれた欲に
胸に抱くは清きか花束
想い懐くは果てぬ気持ちか
嗚呼、嗚呼、
風の吹くまま
日々の逝くまま
失せる色の鮮やかな
一言述べても良いのなら
愛とはなんぞ
僕とはなんぞ
想いし光はいずこに消えた
気付けば僕は泡沫
失せてく色は鮮やか
まだ君を好きでいいですか
まだ君を好きでいいですか
今宵僕は夢の中
探す光の腕の中
あれですよ、
とある武家が位の高い姫君に恋をしちゃったんですよ。
二人を両想いなれど、
それを許さぬ姫君の婚約者候補が、
あらぬ罪をなすりつけて武家を罪人にしちゃったんです。
それを信じてしまった姫君はきっと自分を嫌いになっただろう
でも僕は貴女様をずっとお慕いしております、的な。
いくらか月日がたって
都は滅び
姫は老衰で死にました
武家は牢中で病にかかり
後を追うように死んだのです。
真実と想いを込めた日記と共に
姫のいる天上へ旅立ち
死して誤解が解け
二人は永遠に結ばれましたとさ
っていう物語だよ。
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