カルテ
愛を知る事は心弱くなる事
君が儚く見えた
愛を捧げる事は心砕く事
君が壊れると知った
もしも君が壊れるのならば
例えば僕はどうすれば良いの・・・
このままお別れすれば
君は壊れなくって済むのかな?
都合よく忘れることなんて
僕には出来そうにも無いよ・・・
砂時計ひっくり返して
時間稼ぎするけど・・・
その分だけ壊れる君を
見続けないといけなくって・・・
僕も壊れそうになる
ねぇ・・・泣いてるの?
君がそう聞くから
僕は病んでいる
と応えた
君は灰かに微笑んで
そう・・・私と一緒ね
とまた少しだけ壊れたみたいだ
僕と君を蝕む病名を
僕は心のカルテにそっと記す
何時か二人が手遅れになった時
僕らは治療法を記すかもしれない
そのときの為に
僕はまた
壊れ行く君を見詰めた