表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR

「永遠にしりとりしていたい!」シリーズ

永遠にしりとりしていたい!

作者: 四季
掲載日:2026/08/02

 私、三原カナは、どこにでもいるようないたって普通の女子高校生。

 隣の席の島地くんが好きなんだけど、想いを伝えるなんて難しいから、友達みたいな関係を続けているんだ。


「島地くん、今日も……」

「しりとりだよね」

「うん! しよ! しりとり!」


 そう、私たちはしりとり友達。


 特別なことなんて何もない。

 暇潰しにしりとりするだけの仲。


 でもいいんだ、それだけでも十分幸せだから。


「じゃあ始めるね……ラッコ!」

「コアラ、かな」

「ラズベリー!」

「リンゴ、かな」

「ゴマ!」


 島地くんの髪は本当に綺麗なんだ。

 当然染めてはいなくて、黒なんだけど、見る者の心を吸い込んでしまうくらいの深い黒。

 だからこうして隣の席にいられるだけで幸せ。

 だってそんな綺麗なものをずっと眺めていられるんだもの。


「マスク、だね」

「栗まんじゅう!」

「牛、だね」

「しりとり!」

「隣国、とか」

「く、ね……く、く、く……串焼き!」

「気持ち、とか」


 好きな人と隣り合ってしりとりできるとか最高じゃない!? ……って、今は純粋にそんな風に思うよ。


「中華料理屋!」

「山登り、かな」

「陸地!」

「沈黙、かな」

「く、多くない!? えーと……草抜き!」

「金髪、かな」

「積み木!」

「如月、だね」

「ぎ……ぎ、ぎ……ぎっくり腰!」

「幸せ、だね」

「専業主婦!」

「夫婦、だね」

「ふ……フラスコ!」

「恋、とか」

「居間!」

「毎日、とか」

「鎮魂の祈り!」

「利害関係、とか」

「イラストレーター!」

「たんこぶ、かな」

「文房具!」

「ぐ、か……グミ、かな」

「ミジンコ!」

「古希、かな」

「帰宅!」

「草むら、だね」

「ら、ら、ら……む、難しいっ……ラクロス!」

「炭火焼き、だね」


 未来のことなんて分からないけれど、でも、それはそれでいいんだ。


 だって、すべての人がそうだから。


 私だけが未来が分からない状況にいるわけじゃないから。


 ……それにね、未来って、分からないからこそ面白いって思うんだ。


 だから今はしりとりを全力で楽しむよ!



◆終わり◆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
密かに想いを寄せる相手とのしりとり、幸せな時間が終わってしまわないようにと、一生懸命な気持ちと言葉がとても生き生きと伝わってきました。 素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございます!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ