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転生したら魔法の靴でした。寡黙な冒険者に履かれて無双サポートします  作者: Magicfactry


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第1話 靴!参上!

新シリーズスタートです!


ある日、目を覚ましたら――


見知らぬ床が目の前に広がっていた。


……床だけ。


え? 私、どこ?

動こうとしたけど……動けない。

ぴくりとも、動けない。

え、ちょっと待って! 私、何これ!?


体の感覚がおかしい。

手も足も……ない?

いや、手の感覚はあるのに……形が違う。


コツコツ、と足音が近づいてきた。

視界の端に、人影。


薄茶色の髪の少年が立っている。

あどけなさが残る顔。

でも、どこか真剣な目。


「……できた」


ぽつり。

え? できた? なにが?


少年が小さく息を吐き、私を手に取った。


え、え、えええ!?


目の前に――ブーツ。

私の姿……?


私、靴になってる!!


いやいやいや、マジで?

夢!? 夢だよね!?


少年は笑った。

髪が光に透けて、やわらかい茶色に揺れる。


「今日、冒険者のカイルが受け取りに来る」


受け取りって……え、誰が?


そのとき、扉がノックされた。

低い声で、静かに「入るぞ」と言う。


黒髪短髪、無表情、鋭い視線。

冒険者……カイル、だ。


この人に履かれるの!?


少年が差し出す。

カイルは無言でブーツを受け取り、手に取る。


近い! 近すぎる! 心臓止まる!?


足元で感じる世界。

踏み出すたびに揺れる視界。

ぐぐっ、と動く感覚。


ちょっと待って、速い速い! 目が回る!!


カイルの歩みに合わせ、私の体が反応する。

靴なのに、内心で叫びまくる。


うああああ、止まってぇぇ!!


薄茶色少年は楽しそうに笑い、カイルは無表情のまま歩く。

でも、どこか……優しい気配。


変な人。でも……悪くないかも。


視界の端で工房の木の棚が揺れる。

革の匂い、オイルの香り、鍛冶の煙――


ここ、どこよ……!?


カイルがさらに一歩踏み出す。

世界が一気に前に動く。

絶叫。


ちょ、待って! 追いつけない!

でも……なんか楽しい……?


少年が誇らしげに言った。


「動きやすさ重視です」


カイルは一瞬だけ足元を見て、小さくうなずいた。


……この人、意外と……いいやつ?


そして。


カイルの足元で、私の異世界靴ライフは始まった。


え、これから冒険って……マジで!?


――コツコツ、カイルの足音が工房に響く。

視界は揺れるけど、心はワクワクしていた。

お読みいただき、ありがとうございました。


「ブクマして私に会いにきてね♪」

「俺の靴にか…?」

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