モンスターNo.25 スプリンクル・アント
分類:昆虫型
生息地:草むら、森の地表、湿った地中
外見
全長およそ3センチメートルの小型アリ型モンスター。体色は赤みを帯びた黒で、やや光沢があり、背中には棘のような短い突起が並ぶ。細長い脚を使ってすばやく動き回り、地表や狭い隙間にも自在に潜り込む。
能力・特性
集団行動の習性
一匹の個体はほとんど脅威にならないが、数百匹単位の群れになると、冒険者でも手を焼く存在になる。集団で襲いかかり、微弱ながらも持続的なダメージを与え続ける。特に鎧の隙間や防具の継ぎ目に入り込むことで不快感を与える。
視界攪乱
大量に移動する様子はまるで波のようで、視界に入り続けることで錯覚や焦燥感を引き起こす。冷静さを失わせる精神的な干渉効果が強く、戦闘中の集中を乱すことがある。
耐性の高さ
毒や低威力の攻撃、状態異常への耐性を持ち、小さな身体でありながら簡単には倒れない。高温には弱く、火や爆風には一撃で吹き飛ばされることも。
生態
湿った草地や木の根元、倒木の下など、地表付近に小さな巣を作って生活する。基本的に夜行性だが、巣が刺激されると昼間でも集団で出現する。食性は雑食で、落ち葉や小動物の死骸、さらには魔力を帯びた物質にも反応する。
弱点
・一体ごとの攻撃力は非常に低く、個体数を減らせば脅威は急速に薄れる。
・火、煙、強烈なにおい(忌避性)には極端に弱く、一瞬で群れが崩れることがある。
・冷気には比較的耐性があるが、振動や大音量にも弱い。
ドロップ素材
蟻殻粉末
細かく砕いた体表。毒への耐性強化や中和剤の原料になる。
視覚攪乱腺(稀)
視覚を曇らせる特殊な体液。煙幕や幻術系の魔道具に応用される。
集団心核(極稀)
群れを統率する個体から得られる核。強力な集団魔法や使い魔の強化に用いられる。
備考
「見た目のわりに厄介」と言われる典型的なモンスター。初心者には出会いたくない存在として知られ、視界が揺れる感覚から「地のざわめき」とも呼ばれる。戦うよりも回避や忌避剤の使用が推奨される。




