モンスターNo.17 ウッドオラン
分類:哺乳類型
出現場所:リヴァレス王国東部および中央部の密林、古代樹海の中層〜根元
外見
オランウータンのような大型の猿型モンスターで、全身に蔦と苔が絡みついています。腕や背中にはキノコ状に繁茂する胞子苔があり、触れるとわずかに湿った感触が残るほど。長い腕は蔦繊維を多く含み、自然の捕縛具のような形状です。その姿は自然そのものと同化した森の守護者を思わせます。
能力・攻撃パターン
蔦による拘束&引き寄せ
ウッドオランの長い蔦繊維の腕は獲物を縛ったり引き寄せたりするのに使われ、遠距離から戦うことが可能です。対象を捕らえることで直接攻撃に繋げることができます。
胞子パンチ
パンチを行う際、キノコ状の胞子苔がついているため、当たると麻痺や痺れの症状を引き起こします。短時間とはいえ移動や反撃が困難になるため、近接戦では危険な一撃です。
蔦投擲
興奮状態になると、蔦を投げて敵の足元を縛り、機動力を奪ってから捕縛行動に移ることがあります。これにより仲間から離れた獲物を孤立させ、群れで包囲する戦術を取ることも。
生態
木々の中層から根元に至る範囲で行動し、蔦や樹根を足掛かりにして移動します。群れというよりは“森を共有する個体群”という感覚で、各個体に縄張りがあり、他の個体と領域が重ならないように距離を保って暮らしています。
日中活動的で、夜は根元や蔦と岩盤が交差する場所に枕を作りながら眠ります。
弱点
体格はある程度大きいが、動作は緩やか。火や光属性に敏感で、胞子苔が乾いている環境では胞子の麻痺効果が弱まる傾向があります。
蔦による捕縛が脱出できれば、反撃のチャンスがあります。また、高所戦では蔦での拘束技が打ち消されやすく、地上での戦闘が推奨されます。
ドロップ素材
蔦繊維腕
しなやかで頑強な蔦繊維を束ねた素材。自然由来の罠、ステルス装備、軽装鎧の装飾部として利用される。高い伸縮性と耐久を併せ持つ。
胞子織毛
胞子苔が付着した毛。麻痺ポーションや煙幕剤など、化学・陸上戦用の素材として使われるとともに、特定の魔法薬にも利用される。
猿脂
皮膚や蔦繊維から採取できる天然の滑り止め油。“摩擦調整グリース”として弓具や道具の効率改善に使われる。滑り止め効果が高く、登攀具にも重用される。
その他情報
森の守り手
地元の精霊信仰では、「蔦の守護者」として信仰対象にされることもある。無害な個体に限り、精霊儀式の際に手をひらいて木霊との交信を試みる例もあります。
保護と共存
樹海国やエレシア樹海国との交易ルート上でも稀に目撃されており、共存を目指す研究団が存在します。一部では観察・撮影のみで保護されるガイドツアーも企画されています。




