モンスターNo.16 バークスクワール
分類:哺乳類型
出現場所:リヴァレス王国南東部の広葉樹林、丘陵地帯の森林縁、農村付近の木立など
外見
全長30センチほどの栗鼠型モンスター。体毛には樹皮のような模様が浮かび上がり、保護色として機能する。
尾は乾いた葉と木の皮が層状に重なったような構造になっており、静止していると枯葉に完全に紛れることができる。耳は小さく尖っており、常に周囲の音を警戒してぴくぴく動く。
能力・習性
木登りと跳躍
軽快な身のこなしで木の幹を登り、枝から枝へ飛び移る。足裏には小さな滑り止めの突起があり、垂直の幹でも滑らずに移動できる。
偽装尾
乾いた尾羽は落ち葉のように揺れ、周囲の枯葉と自然に溶け合う。追跡中の冒険者が「見失った」と感じるのは、尾のカモフラージュ性能によるものだとされる。
貯蔵と隠蔽行動
昼間は巣に近い場所を中心に活動し、地面や木のうろにどんぐりを集めて蓄える。見つかった場合はすぐさま木の影や根の間に隠れ、擬態してやりすごす。
生態
温暖な森林や人里近くの林に多く生息。
繁殖期以外は基本的に単独行動だが、周囲に同族がいる場合は情報共有的な鳴き声を発することもある。
人間の農村に出没することもあり、果樹園の木の実を盗んでいく姿も見られるが、被害は小規模。
収集できる素材
樹皮尾毛
軽くて丈夫な樹皮質の尾毛。自然系装飾や軽装防具、隠密系ガジェットのカモフラージュ材として有用。
鼓動腺
体内にあるエネルギー循環器官。これを加工すると、跳躍力や持久力を一時的に高めるポーションに使用される。狩猟者や探索者に人気。
ドングリ包み毛
巣作りや物資運搬に使う特殊な腹毛。小さな袋状の構造をしており、罠の簡易パーツや自然派工芸品の素材として高く評価されている。
その他情報
ギルド採集班推奨モンスター
非常に攻撃性が低く、危険性もないため、新米冒険者向けの採取対象としても人気。回収には静かな動きと注意力が求められる。
人馴れする個体も
稀に農村周辺で見かける個体は、人の姿に慣れていることもある。餌付けに成功すれば、後日どんぐりなどを“お礼”に置いていく事例も記録されている。




