モンスターNo.14-B ファンシー・チキン
分類:鳥類型(進化系統:ヒヨコ・チキン → ファンシー・チキン)
出現場所:農場、貴族庭園、神聖牧地、リヴァレス王国南部オルフェス周辺
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外見
ファンシー・チキンは、ヒヨコ・チキンがごく稀に成熟し変異した進化個体。
体長は約60cm、体重は7kg前後と中型の鳥類に分類される。
全身を覆う羽毛は白金色と桃色のグラデーションを帯び、尾羽は扇状に広がる。
特に首元と翼端の羽は柔らかな光を反射し、日光下では虹色に輝く。
この美しさから、古来より**「幸福を呼ぶ幻鳥」**と呼ばれている。
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性格
非常に穏やかで、知能も高い。
人間の感情を察知し、悲しみを感じ取ると静かに寄り添うように鳴く。
ヒヨコ時代の天真爛漫さを残しながらも、成長後は落ち着いた気品を備える。
同族間では羽を震わせてコミュニケーションを取る。
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能力・特技
1. ファンシー・オーラ(Fancy Aura)
羽毛から微細な魔力粒子を放出し、周囲の小動物や人間の心を穏やかに保つ。
精神干渉や幻惑の魔法を中和する効果があり、癒し施設や教会で飼われることも多い。
2. ブライト・クラウン(Bright Crown)
怒りや恐怖を感じると、頭部の冠羽が発光し、強い閃光で敵を威嚇する。
光は魔力波を含み、低位魔物の視覚を一時的に奪う。
3. メロウ・チャーム(Mellow Charm)
鳴き声を通じて周囲の敵対心を和らげる。
小規模な群れで使うと、広範囲に“戦意低下”の効果を与えるとされる。
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生態
ファンシー・チキンは極めて希少で、ヒヨコ・チキンの1000羽に1羽が自然進化すると言われる。
成熟のきっかけは「安定した愛情と安全な環境」であり、虐待や過酷な環境では進化しない。
夜明けに翼を広げて鳴く姿は美しく、農村では「その鳴き声を聞いた日は幸運が訪れる」と語られている。
また、強い聖属性魔力を帯びているため、闇属性の魔獣を遠ざける特性を持ち、
王国教会では“聖禽せいきん”として保護対象に指定されている。
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採取素材
•虹羽にじばね:魔力を通す高級羽毛素材。聖職者の衣装や儀礼用装飾に使用。
•聖卵セイエッグ:年に一度だけ産む特別な卵。極上の滋養と微量の回復魔力を含む。王都では「幸福卵」として高値で取引される。
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その他情報
リヴァレス王国では、王家の紋章動物として古くから採用されており、
「平和と繁栄の象徴」として神殿の壁画にも描かれる。
飼育には特別な許可が必要だが、見習い聖女や王立癒術院の治療補助としても導入例がある。
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備考
ファンシー・チキンが空を舞うと、その周囲には淡い花びらの幻光が舞う。
この現象は「フェザードリーム」と呼ばれ、春の訪れを告げる風景として多くの詩や絵画に登場する。
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ランク:C級(愛玩・聖属性)
危険度:極めて低い(非戦闘性)
希少度:S(進化個体)




