モンスターNo.13 スパイスドスパイダー
分類:昆虫型
出現場所:農村地帯の花畑、香草の自生地、古い温室跡(リヴァレス王国南部や中央農村地帯に分布)
外見
スパイスドスパイダーは、体長30センチほどの中型クモ型モンスターです。体表は茶褐色に近く、香草や土に紛れるような保護色をしています。八本の足の間には細かい繊毛が密生しており、ここに香辛料成分を分泌・蓄積します。腹部には艶があり、近づくとわずかにシナモンやナツメグのような香りが漂います。
能力
香辛網
通常の蜘蛛の糸とは異なり、香り成分を混ぜ込んだ特殊な糸を吐きます。獲物を捕らえると同時に香辛成分を分泌し、捕食前に“味付け”を行うという奇妙な習性を持っています。
自家発香
足の毛や体表からは、時間と共にわずかずつスパイス系の成分(例:ピリ辛系、芳香系)を生成。これは周囲への威嚇効果もあるほか、繁殖期には異性を引き寄せる“香り”にもなるようです。
生態
スパイスドスパイダーは、自然香草がよく育つ農場の片隅や、花の咲く野辺、放棄された温室跡など、香りの豊かな環境を好んで生息します。
日中は身を潜め、夕方から活動を始める夜行性。昆虫や小動物を糸で捕え、自らの香辛料で味付けしながら捕食します。性質はおとなしい方で、刺激しなければ人間を避けて逃げていきます。
弱点
体自体は小さく、殻も柔らかいため物理攻撃に弱め。香辛料の成分を過剰に発している個体は、それ自体が虫よけになるため他のモンスターから狙われにくい一方で、においを頼りに捕獲されやすくもなります。
収集できる素材
スパイス肉
肉自体に独特のピリッとした香味があるのが特徴。炒め物や煮込み料理に最適で、特にスープにすると香りが広がる。レストランや旅館の厨房に高く売れる素材。
香辛料成分
繊毛部分に蓄積された香辛粉は乾燥させると調味料として利用可能。自然由来の香りと刺激があり、保存も効くため携帯食の風味付けに重宝されている。
足の毛
軽くて丈夫な繊維質の毛は、布地の補強や小袋の材料に使用される。香りがわずかに残るため、薬草や香料袋の素材としても需要がある。
その他情報
料理人に人気の素材モンスター
王国南部の港街オルフェスでは「香りの獲物」として知られ、スパイスドスパイダーの肉を使った名物スープや煮込み料理が存在します。調理法によって香りの出方が変わるため、料理人たちの研究対象でもあります。
飼育実験の事例あり
一部の薬草園では、香草畑の自然調整役として共生的に飼育している例も確認されています。温度と湿度管理ができれば、半家畜化も視野に入るとされています。




