モンスターNo.10‐B アクアビック
分類:哺乳類型(水属性)
危険度:B+
主な生息地:山岳地帯の滝周辺、湿潤な高原、水源の近く
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外見
スカイビックが長い年月を経て、清らかな水の力を取り込んだ進化個体。
体毛は深い蒼に染まり、常に湿っている。陽光を浴びると、まるで湖面のように淡く光り、群れで動くと“流れる青い霧”のように見えることもある。
体表から滴り落ちる水は高い浄化力を持ち、大地に染み込むとその土地を癒し、草花を蘇らせるとされる。
角は透き通るような水晶状に変化し、内部には淡い水流が循環しているように見える。
目は淡い群青色で、知性と静けさを宿している。
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能力
•アクアラッシュ(Aqua Rush)
突進時に足元から水流を巻き起こし、滑るような速度で敵に迫る。衝突と同時に水圧を爆発させ、広範囲に衝撃波を放つ。
乾燥地帯では威力がやや落ちるが、水辺ではその破壊力が倍増する。
•ヒーリングドロップ(Healing Drop)
体毛から滴る水分に癒しの力が宿っており、地面に染みることで植物を再生させ、荒れ地を肥沃な土地へと変える。
稀に人間がこの水を採取すると、軽度の傷や熱病を癒すこともあるという。
•ウォーターベール(Water Veil)
周囲の湿気を凝縮し、身体の周囲に水の膜を展開する防御技。物理攻撃を和らげるほか、炎属性攻撃を大幅に軽減する。
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弱点
•体毛が常に湿っているため、極寒地では凍結して動きが鈍る。
•乾燥地帯では魔力の循環が乱れ、体毛の艶と防御力が低下する。
•雷属性攻撃に弱く、電撃を帯びた攻撃は一瞬で全身に伝わってしまう。
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生態
アクアビックは清流や滝壺を守る“水の守獣”として知られる。
スカイビックの中でも特に穏やかで、環境との調和を重んじる個体が自然の加護を受け、進化するとされる。
繁殖期以外は群れを成さず、単独で静かに水辺を巡回する。通った後の地には草花が芽吹き、小動物が集うことから、“流れの恩獣”と呼ばれる地域もある。
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素材情報
•アクアウール:軽くて柔らかく、保湿性・冷却性に優れる希少な毛。高級衣料や魔道具の冷却素材として重宝される。
•水晶角:内部に微弱な水魔力が流れており、魔法杖や治癒系アクセサリーの触媒に使用される。
•癒しの滴:アクアビックの体毛から採取した水分。希釈して薬に混ぜると、自然治癒力を高める効果を持つ。
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その他情報
•一部の修道院や聖地では、アクアビックを「聖流」と呼び、水神の使いとして崇める。
•その足跡から湧き出す泉は「再生の泉」として巡礼地となっており、枯れた土地の守護を祈願する儀式に使われる。
•無闇に狩猟されることは禁じられており、討伐よりも共存・保護対象として扱われる地域が多い。




