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私の彼氏はバカ丸出しの、どうしようもない女好きです!

作者: 七瀬






“私の彼氏はバカ丸出しの、どうしようもない女好きです!”



こんなコントみたいな、バカな彼氏っていますか?

私は女友達と彼氏とよく来ている居酒屋で、久しぶりに飲んでいると、、、?

そこに彼氏が男友達と二人でお店に入って来たの。

最初は彼氏を驚かそうと思って、私は直ぐに彼氏に声をかけるのをやめたわ!



・・・でも? お店に入って来て数分で、店に居た女の子を彼氏達がナンパ

しはじめたの!

同じフロア―に居たにもかかわらず、彼氏は私の存在に全く気付いて

いないみたいだし。

バカな私の彼氏は、“調子に乗って、女の子に必要以上に一緒に俺達と

飲まないかとしつこく絡みはじめているじゃない!”

正直私は、そこまで見てても腹がっていたのに!

このバカ彼氏は、一人の女の子の肩に腕を回して口説き落そうとして

いたけど? 女の子の方が彼氏にキレて、ガン飛ばされていたわ!

きっとウザいと思ったのよね。

“最後は、女の子達に完全に嫌われて断られていたの!”

【本当にバカな彼氏!】

私! なんでこんな男と付き合ってんだろうって本気でこの時想ったわ!

一緒に居た女友達も、完全に飽きれていたもの!




その後、私はバカ彼氏に声もかけず、そのまま女友達とお店を出たわ!

“あんな恥ずかしい彼氏、私の彼氏と女友達にも思われたくないもの!”

本当に、みっともないたら~ありゃしないわ!



『ただいま~』

『おかえり!』

『なんだよ、もう帰ってたのか? 女友達と飲みに行ってたわりには

家に帰って来るのが早いんだな~』

『・・・えぇ!? そ、そう、でも? 光星は、何処で飲んでたの?』

『えぇ!? “さと美の知らないところだよ!”』

『・・・ふーん、』

『じゃあ、俺! 先に風呂入ってくるわ!』

『ううん。』




・・・本当に、どうしようもないバカな彼氏だわ!

私が一部始終見てたなんて、何にも知らないからあんな風に平気で噓も

つくのよね!

“男って? 皆、ああ~なのかしら?”

見え透いた嘘を平気でつく事!

バカじゃない! 絶対にバレる嘘をついて後で怒られるのが見え見えでも

平気で男は嘘つけるのよね!




・・・次、同じ事したら?

今度は、しっかり怒鳴りつけてやらないと私の気が済まないわ!

でも? まさか、また同じ事をするとはさすがに、私も思ってもみなかったの!






 *





・・・数日後。

“バカな彼氏は、また同じ事をやっぱりするのね!”

同じ居酒屋で、同じようにお店に来ていた女の子をナンパ

し始めたわ!

さすがに、“2回目だし! 私も堪忍袋の緒が切れるところだったから!”

ついね! やっちゃったのよ!

私も本当に大人げない女だわ!



『アンタね! 何回、ここで女の子にナンパしてんのよ!』

『えぇ!? な、なんで、さと美が、ココに、、、!?』

『“前も同じ感じで女の子にナンパしてたでしょ! よく同じお店でナンパ

とか出来るわよね? 出入り禁止とかなんないの?”』

『“い、いや? それは俺はココのお店の常連だし!”』

『“何? 真面目に答えてるの? アンタ、本当にバカなの?”』

『バカじゃねーし!』

『そういう答え方が、バカなのよ!』

『でもさ、いつから居たの?』

『“最初っからよ! バレないとでも思った訳?”』

『・・・あぁ、まあ、ううん、』

『“本当にバカ! 呆れて何も言葉が出てこないわ!”』

『まさか? あの時のバカナンパ男が、さと美の彼氏だなんて!』

『そんな言い方、失礼じゃない? でも君、可愛いね!』

『人の友達! 勝手にナンパしてんじゃないわよ!』

『ごめんごめん! つい、可愛かったから!』

『“大丈夫よ、私のタイプからほど遠いから!”』

『厳しい事言うねぇ~』

『本当の事だし! でもさ、さと美には申し訳ないけど、、、?

なんでこんな男と付き合っての!』

『そんなの、私にも分かんないわよ!』

『・・・い、言い過ぎじゃない?』

【うるさい! 黙れ!】

『・・・ご、ごめんなさい、』

『“分かった! 今ココで、このバカ彼氏とは別れるわ!”』

『えぇ!? ちょ、ちょっと待ってよ!』

『無理! 待つ気もないし! 私は本気だから! じゃあ後で荷物

まとめて出て行くわ! じゃあね!』

『はぁ!? なんてこった!? 嘘だろう?』

『嘘な訳ねーだろう! このバカ彼氏!』

『・・・・・・』




・・・その後、直ぐに私は女友達とお店を出たけど?

あのバカ彼氏、私の後を追いかけて来る事もなかったわ!

私はそのまま家で荷物をまとめて、あのバカ彼氏と別れたの!



なんか? 拍子抜けしたというか、、、?

こんなにあっけなく彼氏と別れられるものなの?

でも? 相変わらず、あの元バカ彼氏はあのお店で若くて可愛らしい

女の子が居たら? 誰でも構わずナンパをしているらしいの!

“懲りないバカ男!”

やっぱり私は、この元バカ彼氏と別れて良かったんだと思うわ!

その後、最高の出会いもあったしね。


“最後に! 私より幸せになんなよ、元バカ彼氏!”


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] これはもう ダメですね……(-_-;)
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