第十一話
解答
何を極めさせるか。
そしてより一層際目立たせるか。
私はどうしたらいいかわからない。
しかし、同にあるにせよ、回答は変わらない。
佐部佑を地獄にはいかせない生き方にさせて見せる。
なので盛家を背負ってもらおう。
それから結果を見よう。
頼むから、まっとうな人生を送ってほしい。
以上ヒラキから。
弟の成人式で頭を打ちぬかれた。
俺は殺された。
だがしかし、再生してしまった。
夢を見た。
こんな夢だ。
「どこだここ」
真っ暗な空間が押し寄せてくる。
雨が降っている。
ここが地獄であるならば、そうなのかもしれない。
いつもコロとララを歩かせるところだ。
なんともまあ、それはとても、悲しいことなんだ。
凍てつくような寒さ。
俺にとっては地獄のように思えた。
街並みが、収束されたように変わっていく。
人も変わっていく。
そして、夢で誰かに手を握られた。
「起きて」
引っ張られた。
眼鏡をかけた女性である。
知り合いの女性だ。
かすみさんという。
彼女も、何かがおかしいと判断したのかもしれない。
そうして夢を見る。
今度は店長と、出会った。
他愛もない話をして、そして狂いそうな現実であった。
家から追い出されたと思う。
寝床がないからファミリーマートで寝かせてくれと頼み込んだ。
しかし。
「家に帰って、両親に頭を下げなさい」
きっぱりと言われて、俺はそうなのかと理解をした。
理不尽だった。
意味がわからなかった。
当時は。
俺は家に帰った。
慌てて時間を戻していた母がいたのであった。
ここは何年なんなんだ。
そんな感想が思い浮かぶ。
そしてもし記憶喪失が起これば、渡辺はじめを名乗っていたのかもしれない。
というわけだ。
新聞を見たうえでの自分の在り方を決めた。
川北にしようと思った。
たとえ弟の成人式に川北のとうちゃんがいたとしても。
結果は、今のところどうなのかもわからない。
すると、目の前が明るくなった。
悲しくなるほど会いたい男に出会った。
弟だった。
「大きくなったな、ほら」
俺は手を大きく広げた。
世界なんてどうでもよかった。
でも弟が死んでいなくてよかった。
「上司の血の匂いがする」
弟がそう言っていた。
何を言っているのかわかった。
多分だが、異世界を知って、そうして世界第三次大戦を起こしてしまわない世界にきてしまったのかもしれない。
「しばらく話そうか」
「いいよ」
ふに落ちない、弟であった。
悲しいほどかっこよかったと同時に俺に敵意を見せていた。
意味がわからない。
「ここで殴り合い始めるか」
俺はそんなことを二度目言ったと思う。
それでも弟は応じなかった。
「ここに座れ」
また命令されてしまった。
なんだかなあ。
「どうする、お前多分捕まるぞ」
担当直入に言った。
二度目に頭を打ちぬかれても大丈夫なように遮蔽物を選んでいた。
自らの行いにとてもいいなと思った。
「それが、それが」
俄然と言葉で立ち向かう。
まあしかたない。
そして何がどうなっているのかわからなくなってきた。
俺は死んだのか。
そんなことがあるのかあ。
「家に帰るぞ」
最後に手の平を見せた。
「……」
小指に傷があることがばれてしまった。
その日は寝た。
翌日、目が覚めると弟がよそよそしくなっていった。
悲しくなってきた自分がいた。
なんでこうなったんだろうか。
あとは炎という話を見てほしい。




