アルタイル
剣は完璧に気づいた。
「来るな」
殺しやがるほど待ち焦がれた相手。
「アルタイル、いいやアルタイプ、あるたいる」
狂気が湧き上がる。
そして、気づいていた。
タスク抜きでも戦えると。
早速準備を整える。
「いくか」
バイクを走らせた。
途中、山岳がある。
そして右往曲折、まるで蛇のようだ。
「ニトロで駆け抜けるにはまあいい」
30秒でついた。
「やあ美咲」
アルタイプ・あるたいるは立っていた。
「何の真似だ地球を脅かしに来とってあるたいる」
「今はあるタスク」
幼き頃のタスクに似ていた。
可愛かったタスクの姿になっていた。
「早速、殺ろうか」
剣は笑う。
汚い手を使ってくるあるたいるだと。
「滅殺、我が手に苦労はない、しかしども、世界は我が主柱にある、そして蛮族を滅ぼし、地球よ力を」
あるたいるは呟いた。
神々しい姿になった。
かつて、ブリタニアで王をしていたであろう姿に。
神は長く金髪、そして、滅しようがないほどの衣装。
「アーサーの姿に」
美咲は笑う。
似合っていたからだ。
「行くぞ」
剣美咲が動き出した。
一瞬あるたいるは全くとも反応できない。
「ぐっ」
美咲は確信を得た。
しかし。
「やるね」
抱きしめた。
剣美咲を。
「もう仲良くしよう地球人であり、蛮族である猿族の美咲だけど」
ぐしゃぐしゃになる美咲。
「どうしたら私は」
気づいたように結界を解除するあるたいる。
「昔の姿に戻ろうか」
そして、オールバックのタスクのような人物が現れた。
「これでいいかい」
美咲は泣いた。
結局タスクじゃなくてあるたいるを見ていたと。
ずっと思っていたと。
ハゲている中年のおっさんが好きだった。
「あるたいる」
胸の中で温められる。
「一緒に地球人を滅ぼそう」
「わかった」
いっしょにいたかった。
いっしょに喋りたかった。
何よりも、好きだった。
淡いキスをする。
ドレス姿ではない。
戦闘にいく、ジャケットだ。
「君らしいね」
「恥ずかしい」
久しぶりなのに、ものすごく頼もしかった。
あの人々達が許さない。
「私はタスクを育ててしまった」
「君の子だよ、俺の子でもある」
うれしいいいいいいい。
泣いた。
「ウクロイプスと地球人のハーフだね」
「うん」
タスクをどうしよう。
佐部タスクを。
「不死はもともと、僕らのものなんだ」
「即時再生は私のもの」
「どこか行こうか」
「そうだね、火星の地下都市でも」
「うん」
キスを永遠と続ける。
11/10。
正義が生まれた。




