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Doom! 二丁拳銃使いのFランカー  作者: 土佐牛乳
第五章 人類のミッドポイント

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海と川

「俺が産まれた場所」

 目の前に広がっているのは、孤児院の跡地。

 すべてがわかった。

 本当の親父って誰だろう。


 ここにたどり着く20分前。


「武器はこれでいいな」

「お前専用のスフィアがある」


 二人で笑いあう。

 世界はタイムマシン競争で競い合っている。

 俺はそこまで考えてもいなかった。


「なあ」


 剣先生が、抱きしめてきた。


「最後に恋人に別れはいわないのか」


 ああ、そうだった。


「ゆっくり言いますので」


 メールを打つ。


「なぜ、お前が戦うことになったのか、理解ができる」


「先生近いですよ」


「まあいいだろう」


 ゆっくりと二人は抱きしめあう。

 キスをしないようにした。


「なあ先生」

「ん?」


 俺はどうしていいのかわからなかった。


「どうしたんだ、ここまで大ひらっぱりなのに」

「マイがいるから大丈夫です」


 副作用がきた。

 人格がもう一つ形成されていると、ヒュドラシステムが笑っている。


「物語は決して一つじゃない」

「そうですね」


 枝分かれしていく、それが俺の人生なのかもしれない。


「それと」

「なんだ、いきなり」


 先生の手をつないだ瞬間、体がおかしいほど、大きくなったような感覚があった。


「どうしたんだ」

「薬が効いてきました」


 神に至るまでの工程を順調に歩んでいる。


「どうするかは、理解できているな」


「はい」


「じゃあ、次の分岐点で会おう」


「はい」


 すべてを捨てているわけじゃない。

 世界が分岐してる。

 その枝が、クロスして、そして、つながったというわけでもある。


~~~


 視界がぼやける。

 ここは、どこだ。

 川があった。

 そして、どうなっているのかもわからない。

 世界が、どうなってしまったのかはわかる。

「ここが2001年」


 川の近くで海がある。

 その海はとてつもなく、大海原へとつながっていた。


「ああ、そうか」


 お父さんと魚釣りを夜にした場所だ。


「建物は?」

「ああ、昔の精神病院があった場所だ」

「そうなのか」

「お前がなあ…… まあ詳しいことは後程」


 そうして、俺は端末を開いた。

 その端末は、ピクセルエイト。


「ちょっと読書をする」


 なるほど、次の世界にこんなものが出てくる。

 自分と同じ名前のタスクが主人公の世界だ。


「あれ」

「ん?どうしたんだ」

「いいやなんでもない」


 二人は笑いあう。

 本は奇怪なものをいう。

 どうなっているのか、俺でも不明。


「タクトそろそろ、コロちゃんとララちゃんを洗浄するぞ」

「はーい」

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