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Doom! 二丁拳銃使いのFランカー  作者: 土佐牛乳
四.5章世界天変地異

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一瞬の動機と、永遠のボタン~


一瞬の動機と、永遠のボタン~


「なあ小僧、おまえは寿命だけで、無限の時が歩めるらしい」


 目の前に立っていたのは、あのときの世界を決める男。

 何を言っているのか、俺には理解できなかった。


「小僧、未だに君という男は、自分が不死身を持ってしまったことは納得はしていないようだな」


 たばこを耳に飾る。

 その男の名前は忘れてしまった。


「一応、今は、この世界のことを詳しく知るなと、師匠から助言をもらっています」


「なあ、じゃあ、もっと狂気をおまえにぶつけよう」


 男は顔をマイに向けた。

 俺はなぜなのか理解ができなかった。


「一応神祖クラス……」


 男は、遠くを見るような目つきになった。


「彼女以外とセクロスをしたんだって?」


「お兄さんでしたか、これはすいません」


「お父さんだ、小僧」


「すいませんでした。罰ならなんでも受け付けます」


「いい男になったな、ちなみにマイは男だ」


「あ、知っております」


「このボタンを押してみないか」


 目の前にあるのは、なにか、普通のスイッチであった。


「押せば押すほど、何もしなくていい世界が待っている」


 戦いは嫌なので押してみた。


「カミハさんでしたっけ」


 もうこりごりだ。

 俺は押してしまっていた。

 それが感覚でわかる。


「いい世界になった」


 カミハさんは帰って行った。

 なんでこんなことになるんだ。


 気が狂いそうなのを、頭の構造が変わっていることもわかる。

 俺はこれからどうすればいいんだ。


 夕焼けを見る。

 何があったのか、それを自分ではわかっている。


 2025年。

 すべてを観測し終えた。


 朝焼け、ベットでゆっくりと見つめる。

 俺は、人生と、今後一万年がどうなっていくか、わかっていない。

 気に入ってくれているのは、カミハさん。

 とげが無くなったと、彼も押したことがあると聞く。


 まずは、あの画面が三つも用意されている世界に来た。

 それから、どうなるかわからなかった。

 すると、早送りで映像を見た。

 虹色だった。

 俺はどうしたらいいのかわからず、その虹色をながめていた。

 そして、文字が見えた。


 コングラッチュレエーション。


 どうしたらいいのかもわからずじまい。


 もうそんなことはどうでもいい。

 マイの人生がどうなるのか、ちょっとだけ調べてみた。


~竿の女の末路~


 子はできないらしい。

 おれはよくわからなかった。


 そのページをたたむ。


 そして、もし自分が、能力が目覚めることもなく、穏便に過ごしていた場合がある世界。 恋人がいなかった。


 どの情報もよくわからなかった。

 いま世界観が分かたれた。

 あの光、病院で見た、あの光。

 ドローンにするか、それともタイムマシンにするか。


 どうしようもない。


 泣いている。

 今の時間がわからない。


 そうなのだ。

 俺は何度でも死んでいる。



 数分の、自分がどれだけ、馬鹿にした人間を倒してきたことを考えた。

 やっぱり理解できなかった。

 すべてを倒したのにもかかわらず、助言をしてしまっている自分がいる。

 何の意味も無い。

 すると、はがきが届いたことを思い出した。

 盾田のことだ。


「あいつは元気か?」


 俺は、もう八億年ボタンが始まっているということがわかった。

 無限の時間を感じる。

 手に持っているのは、銃だ。

 いまごろに、殺し合いがあった生活を思い出す。

 だが、誰よりも強くなって、見返したいことを銃でわかる。


 ん?

 あのとき、銃よりパンの方がいいと気づいている世界を思い出す。


 ん?

 そのあと、ゆっくりと、パンより、カタカタがいいと気づいた世界にいったことを思い出す。


 鉄道の動画を見る。

 八億年ボタン。


 このスマホというものが、八億年ボタンなのかもしれない。


「なあ、ゆっくりと、文字を書ける時間を教えてくれ」

「はいわかりました、日程のほどをお教えいたします」


 スマホが八億年ボタンだったとわかった。

 だが、どんどんと、ゲームのボタンを押しているのは、どうなのだろうか。

 ん?それぞれ、役割というものがあるのかもしれない。


「ジョナサン」


 テレビにも八億年ボタンがあるのかもしれない。

 その映像は。

 まっかな感じがする。


 ゆっくりとわかる。

 自分が何をしているのかと。

 俺の仕事は、なんなんだろうか。


 今は、学園から帰って、家で自分の日記を書いている。

 カタカタだが、なんだ、場面がどんどん変わっている。

 そうか、画面があるからなのか。

 名前は普段の名前にしているから、日本政府的には大丈夫だとわかる。


 ニュースを見た。


「ドラキュラの映画に出そうな人物が、宝石を盗んだという、速報が入りました」


 犯人は、翼が生えていた。

 盗んだのは、王族の王冠。


 手記を思い出す。

 母親からの手記だ。


 みんなを守る「サーベ・タスク」


 こんなにも、世間に興味が出てきた。

 八億年ボタンやるな。

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