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敵
「そろそろ、試合かな」
俺は、確信していた。
そうだ。
なんにんも、一撃で死んだ。
それでも戦う人はいない。
だからそれでも。
「俺がいくしかねえ」
絶望じゃない。
それでも、マイが待っている。
ブーーーーーーーー。
飛行機から投下される。
「2100に敵」
「なんでも倒されちゃうわよ」
「声出てる」
真っ逆さまに落ちていく。
「聞こえてる」
「まだだ」
俺は高所恐怖症だ。
パラシュートを開こうとしたのだった。
「いま」
なにか遠くから、声が聞こえる。
「ああ、やるぜええええええええええええええ」
声を上げる。
上空、1000メートル。
「待っていたぞぉ! 輪廻転生、その先の”理”現代の英霊にして、頂点、お前を魔力行使、なくても倒してやるッ!」
「それはなあッ! 一般人になろうとしてるのッ!!」
「あったりめえだろッ!」
「たすくッ」
その目の前の敵は狙撃された。
「ん?」
彼は真意に気づいていない。
ガーネットから、使者ができたと。