海罰天上天下有具
「受けろ、受けろ、受けろッ!!海罰有具ッ!!」
人類を消滅させる王の器。
顕現した。
「木束 血綿、ワギナ消滅」
「有具出現前だぞッ!」
「おとなしくして、たいていの人間はそうなるのよッ!」
「開闢、外典、海罰有具」
パンドラが開いた。
パンドラは、暗闇を光らせる。
海罰有具、いったいどんな火力なのか。
「ダクト・ラビットッ!!」
被害マップが出現。
消滅したのは、大阪から、北九州の大地。
「オリュインポスの神々! オリュインポスの神々!」
「いやだって、あんなのとどう戦うの」
モニターで見ていた俺は、つぶやく。
「地響きだ」
「地鳴りだ」
観客はそう言う。
なんで、こんなの用意したんだろうな、そう思いながら、黙っていた。
「あのー、スナイプは?」
「だめ、坂本じゃないと」
とりあえず、俺の天下の台所掃除はないらしい。
「ご遊戯してたんですが」
俺が電話をつなぐ。
「うるさいっすねパチンコ店」
「あのねえ、おとなをどう思っているの」
「俺も大人っすよ」
「あのねえ、運を考えてるんだから」
「時間ないっすよ、もう…… あれ」
「そう、そのとおり、7が必要だ」
ジャルジャル言っている。
7が必要……
「王には、何が必要なんですか」
「当たりが、”親族”が必要だッ!」
「作戦に回してください」
「家族でいいそうです」