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決闘2

僕は三谷さんに進められるがままにエレベーターに乗らされ、地下四階で降りた。


そこは何の変哲も無い長椅子とテーブルと三個の扉があるだけの寂しい場所だった。


けれども、そんな寂しい場所なのに二組程の女子グループが、パソコンをいじりながら何か話し合っている。


「ちなみにここは、練習室での戦闘を記録して、ブリーフィングをしたりだとかしたりするのに使う事が多いっす。

大体の魔法少女はここにお世話になりっぱなしっす。」


僕はそれを聞きながら、扉の横にあるガラスを眺めていると、ふと練習室の中で剣の素振りをしている嘉多山さんを見つけてしまった。


「さあさあ、早く入ってくださいっす。」


三谷さんは足の重くなった僕の手を少し強引に引っ張り、正面にある練習室に入った。


「…やっと来たか。」


嘉多山さんは剣を振るのを止めて、入り口の方まで寄って来た。


「仕方ないっすよ。ヴァルハラさんだって学校があるうえに、ここまで電車で来てくれてるんだから、本来ならこっちが感謝しなければいけないっすよ。」


「はいはい、それくらいわかってるからそこまで言わないでよ。

…ということで、ありがと。

でも、ワタシ手加減は一切しないわよ。覚悟しなさい!」


嘉多山さんはにかりと笑いながらそう言う。


「…柳子様、ストレス発散に付き合わされる身になってくださいっす。

三日前にも新人魔法少女五対一で大暴れしたっすよね?」


三谷さんは苦笑いしながらも、少し面白そうに笑う。


「仕方ないじゃない!あの時は貴方に戦果取られて、一気に五位下がっちゃったから…」


「な、なんかごめんなさい…」


「別に謝らなくていいっすよ。

ヴァルハラさんはそれだけの力を持っていたってことなんすっから。」


『そうですマスター。』


「…そんな物なんですか?」


僕は少し反応に困りながらも、パッと頭に浮かんだ質問をしてみる。


「まぁこの世界は力が一番って感じっすね。

それで、国とかが出す報償金を当てに戦って暮らしている人もそれなりにいるっすよ。」


確かにたまにそういうニュースとかを見る事があるけど、現役の人が言うとなんだか現実味があるなぁ。


「というかそんな事よりも、早くワタシと決闘をするわよ!」


嘉多山さんはフィールドの真ん中まで移動したので、僕も移動しようとしたが、話していて忘れてしまっていた事があった。


「あのっ!嘉多山さん。

もしもこの勝負に勝ったら、秋葉原の話黙っていてもらっても…」


僕は不安そうに言うが、嘉多山さんはその心配事を吹き飛ばすような爽やかな笑顔をしながら


「それくらい勝とうが負けようが、言うつもりは無いわよ。

貴方にも深い事情があるのでしょう?」


それを聞いたら、なんだかさっきまでの緊張が少しほぐれたような気がした。


「ありがとうございます嘉多山さん!」


「でもその代わりに、手加減無しの本気で決闘をしなさいよ。」
















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