秋葉原防衛戦6
今回も作者のやりたいことをただ書いているので、中々変わったことを書いていますが、どうかお付き合いよろしくお願いします。
(補足 私は銃のことはネットで少し調べた程度なので、素人以下なので、おかしい所を教えてもらえると嬉しいです。)
また、週二回投稿もキツくなってきたので、不定期更新になりますが、なるべく早く投稿するようにしたいです。
「三人とも!“門„の近くで戦闘が起こっているらしいから急ごう!」
僕は今よりも足を早める。
「ヴァルハラさん、戦っている人の数解りますか?」
「確認できるだけで二人。でも、もう少しいるかもしれないかもしれないし、やられてるかもしれないから早く現場に向かいたい。
…また大きな戦闘があるけど、ついて来れる?」
さっきの戦闘でもそれなりに三人とも疲弊していると思う。それに最悪僕が一人でも殲滅はできなくは無いし、何より彼女達は女の子なんだ。
本当だったら、外で笑いながら町を歩いていてもいい年頃なのに、戦闘なんかしているんだ。
きっと疲労も大きいだろう。
けど三人は誰一人とそれには従わかった。
「それは愚問ですよヴァルちゃん。」
「確かに私達はヴァルハラさんよりも強くありません。
けれども、私達がここにいるのは誰かを守りたい。そう思い戦ってきたんです。」
「卯月の言う通りだよヴァルちゃん。それにここで逃げたら、はじめから戦わずに逃げているよ。」
僕はその力強い意思と、真っ直ぐな瞳が見えた。
「…少し傲慢過ぎたかな…
それだったら春香さんに深雪さんと卯月さん。当てにされてもらうよ!それでも良いかな?」
「もちろんです。」 「了解っ!」 「わかったよ!」
僕は三人の挨拶を聞いた後、頼りになる仲間だな。そう思い、つい小さく微笑んでしまった。
そうして走ること数分。
アインが『まもなく“門„付近です。』と言われた所は秋葉原駅などの中心地からそれなりに離れた所だった。
こんな時ではなかったら、ここ辺りにあるゲームセンターとかでも覗いて見たかったが、そんなことをしている暇なんてぜんぜん無さそうだ。
「もう少しで“門„付近らしいから、気をつけて。
さっきみたいにハーピーやグレムリンが空から来るかもしれないから。」
そう、ここまで来るのに三回もハーピーやグレムリンの集団に襲われているのだ。
いくら四人いるからとは言え、遠くの敵を攻撃できるのは卯月だけなので、時間がかかってしまった。
「僕は今回後ろからのバックアップをしてるから、前衛には基本行かないからね。」
「ヴァルちゃん。ゆっくりは…あんまり良くないけど、さっき頑張ってくれたからさ、頑張り過ぎない程度にやってちょうだいね。」
深雪さんはそう優しく気遣ってくれた。
でも、そんな風に優しく言われると頑張りたくなっちゃうじゃないか。
「ヴァルハラさんに深雪、もう戦闘の音が近くなっているから戦闘準備して。」
「了解っと。」
「わかった。」
そうして、僕以外の三人は武器を持った。
僕が武器をまだ持っていない理由は、アインが『戦況が解らない以上、武器を出すには早いです。それに武器を持つと機動力が低下します。』と言われてしまったので、今は武器が手元に無い。
『上空から敵、接近してきてます!数は五体ほどです。』
こんな時によって上空から来るなんて!
「卯月さん!今上空から敵が近づいているらしいので、僕はここで撃ち落としてるので、先行ってください。」
卯月は何か言いたげだったが、すぐに「お願いします。」と頼んできた。
『マスター、今は先制攻撃が得策だと思うので武装は、“ロングバレルキャノン„を用意します。』
アインが言う“ロングバレルキャノン„とは、簡単に言えば“ランドグリーズ砲„を小型化と簡略化をして威力や射程距離が下がる代わりに、魔力チャージや放熱時間を短くして連射性を上げたキャノン砲だ。
それでも大きさは僕の身長と同じくらいなので、やっぱり大きいけれどそれは諦める他ならない。
僕はロングバレルキャノンを持ち上げ肩に乗せて、右手で引き金を左手は引き金よりも前にある持ち手を握り、スコープの部分を覗く。
敵はハーピーだけ。グレムリンはいなさそう。
僕はすぐに捕捉できたハーピーに狙いを付ける。
狙われているハーピーは、まさかこの距離から攻撃を受けるとは思ってないようなので、回避行動はしていなかったので、撃ち抜くのは簡単だった。
“ロングバレルキャノン„から飛ばされた赤い光は、ハーピーの頭を吹き飛ばすにはいささか強かったようで、当たった瞬間に頭が無くなったように見えた。
その様子は見ていてあまり気持ちの良いものでは無いので、すぐに他のハーピーに狙いを付けて、引き金を引いていく。
残ったハーピーは、速度を上げながら接近するがその前に“ロングバレルキャノン„に当たり蒸発する。
途中避けようとする奴もいたが、あっさりと当たっていた。
『周辺の上空の敵と思われる反応ありません。
マスター、武器は捨てないでくださいね。それ作るのに、それなりに魔力使うんですから。』
「それだったら持ってくようにするよ。」
僕は“ロングバレルキャノン„を両手に抱えるように持ちながらその場を急いで去った。




