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秋葉原防衛戦2

その瞬間僕の体が宙に浮いた。


「うそっ!」


僕は右手のピストルで撃とうとするが、グレムリンのウインドカッターが当たり、さらにもう一体のハーピーが右腕を掴んだ。


「ちょ、まって!」


僕は暴れて降りようとするが、もうビルの二階位まで上がってしまい、怖じ気づき抵抗を止めてしまった。


『マスター!今武器をショートソードに変えます!』


そう言うと、右手に持っていたピストルがシンプルな剣に変わるのが見えた。


僕はすかさず右腕を掴んでいるハーピーの背中をざっくりと刺す。


「ピュリリリィィィ!」


背中を刺されたハーピーは金切り声を出しながら暴れる。


その時、僕の腕を離したのでもう片方の腕を掴んでいるハーピーは支えきれなくなり、ゆっくりと降下し始めた。


そのまま地面まで降りて行ってくれれば良かったのだが、やっぱり左腕を掴んでいるハーピーは、僕の腕を離した。


「うわぁぁぁぁ!!」


僕の体はハーピーやグレムリンのように飛べる訳は無いので、重力に引かれて落ちる。

それと同時に頭が真っ白になった。


何をどうすれば良いの?衝撃はどうやったら分散すんの?落ちて、当たり所が悪いとまさか……


そんな考えが頭の中を支配して、僕は何もできず地面に降下した。


ドタン!という大きな音と共に僕は落ち、尻餅をついた。


落ちた時の衝撃で砂ぼこりが少し舞う。


「いったぁ……」


しかし、着地した時の衝撃で足がジンジンするのと、尻餅をついてお尻が少し痛い位で済んだ。


『これくらいの衝撃でこのワルキューレはやられませんよ。

マスター、今度は私達の番です。徹底的な力見せてやりましょう!』


なんだかアインはそう言って息巻いている。


まぁでも、ここで引き下がったらきっと町の人達を襲うから、きっちり倒さないとね。


僕は土煙の中から勢いよく飛び出し、滑空しているグレムリンの顔と胴体をピストルで撃ち抜く。


「ピュュゥア!」


ハーピー達は僕を倒したと思い、一安心していたのかビルのフェンスなどに捕まっているので、撃ち抜くのは簡単で飛び立つ前に生き残っていた二体のグレムリンを仕留めた。


ハーピー達は自分達が劣勢であることを悟り、逃げ始める。


『マスター、ピストルからライフルへ変更しますよ!』


「了解!」


アインがそう言うと持っていたピストルが光りの粒になり、代わりに少し前に見たライフルが右手にあった。


僕はスコープを覗き、照準を合わせ引き金を引く。


放たれた一撃はピストルの時よりも濃い朱色の一筋の光が真っ直ぐに飛び、背中の羽に刺さる。


当たったハーピーはそのまま墜落していく。


残ったハーピー二体は落とされたハーピーを一瞥して、また逃げ始めた。


でも、その少し減速した一瞬で狙いをつけて四発、発射する。


その内の三発は、胴体や羽を直撃してハーピーは脱力しながら落ちて行った。



















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