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いざ秋葉原へ…(棒読み)

今回も新キャラを入れて来ます。



近藤さんと中村さんと友達になった次の日。


僕は朝食を食べた後、まだ戦闘で傷ついた建物の残るロータリーのベンチに座りながら昨日来た近藤さんと中村さんの友達追加をしていた。


でも何故か卯月からは来ていなかった。


…卯月は内気な性格で、恥ずかしがり屋だからかな?


僕はなんだか気分が下がってくるのを感じならがら、肩を落として少し落ち込んでいると、突然肩を叩かれた。


「待ったか?」


後ろを振り向くと、そこには僕が待っていた友達、桜木 翔大がいた。

翔大は小学校の頃からの友達で、中学も同じだし高校も同じ近くの所に入学する予定だ。


「少し前に来た所だから大丈夫。」


「んじゃあ行くか!」


翔大はそう言うとホームの方に歩き出した。


それに僕も付いて行く。
















電車に揺られること数十分。


途中乗り換えもして着いた所は秋葉原。


春休みだからか、ここもいつもよりも人が沢山いる。


隣ではテンションが上がって少し興奮している僕の親友がいた。


「それでここに来たということは……」


なんとなく目的は解っているが一応聞いておく。


「そりゃもちろん!魔法少女研究会に行くんだよ!」


魔法少女研究会。

そこは秋葉原にある所で、四年前位からできた。


元々は「自分を助けた魔法少女を応援したい」という思いからできた集まりだけれども、今では自分の“押し„を熱く語っていたりだとか、自分の押しの魔法少女の情報交換をしていたりなど、当初とは少し形が変わってしまっている。


「それで僕も行かないといけないよね…」


僕は「はぁ…」とため息を吐く。


「そりゃねぇ。お前の姿を見たいって奴はそれなりにいるからね。

特に女性からは絶大な人気を誇っているの自分でも解っているだろ?」


翔大は苦笑いをしながら僕から目を反らす。


「その代わりに安い所だけど、ラーメンか本を奢ってやるからさ。」

















「桜木!来たか!」


僕と翔大は秋葉原の一角にあるビルの入り口付近にいた、男の人に呼び止められた。


「難波さん。二週間ぶりですね!」


「ああ。そうだな。」


難波さんは二十代前半位でイケメンの好青年なのだが、魔法少女を追っかけ続けているのが勿体ない所だ。


「星谷くんは三週間ぶりだね。上はいつも通りだから行って来た方が良いよ。」


僕はとりあえず苦笑いをしながら穏便に逃げる方法を考えるが、思い付かない。


『マスター、何を嫌がってるのですか?』


「…あそこに行くと、僕が終わるんだよ。男として。」













「あら、いらっしゃい。」


僕はビルの二階にある元会議室に来ていた。


そこには、二十人近くの十代前半から三十代後半までの幅広い年代の女の人達がいた。


その中でも目立つ人が、今僕に挨拶をした金色の髪を肩まで伸ばした女性、福田(ふくだ) アニラさん。

簡単に言うと僕の天敵だ。


「福田さんお久しぶりです……」


僕は少しずつ、扉の方に下がって行く。


けれども、福田さんは僕の右手をガッシリ掴んで離さない。


「せっかく来たのにすぐ帰るのは少しつれなくない?

わたくしとお姉さん達、今日良いもの持って来てるの。」


僕は顔を引きつらせる。

背中辺りから冷や汗が流れると共に、悪夢を思い出す。


すると、椅子に座っていた人の一部が僕を囲う。


「光希くんを更衣室に連れて差し上げて。」


「「イエッサー!」」


「ち、ちょ……」


僕は精一杯の抵抗をするけど、全然逃げ出せないでズルズルと引きずられて行った。
















「着替え終わった?」


外から僕を連行した人の女性の声がする。


僕は恥ずかしさを隠すために、顔を下に向けながら更衣室から出て来た。


中世の騎士の鎧みたいな服を着せられて。


別にそれがゴツいような鎧だったら格好良かったかもしれない。

でも、僕の鎧は所々_特にお腹辺りが_に黒い下着が見えている。


「まぁ…やっぱり似合うわね!」


「特に肌を見せない所が良い!」


「そう、そこ!そこがポイントで“見せないエロス„ってのを演出してるの。」


そんな風に二人が盛り上がっていると、福田さんがこっちに来てしまった。


最悪だ……こんなの見せたら…


「あらあら、こんな所に女騎士ちゃんがいるじゃない。

折角だから『くっ、殺せ。』なんて言ったら?」


「言いません!」


福田さんは僕をわざとジロジロと見ながら、からかうように言う。


「アニラさん!どうですか?この鎧、結構自信作なんですよ。」


おそらくこれを作った人であろう人が、福田さんにそう聞く。


でも福田さんは何かを考えるような仕草を少しした後、僕に近づいて来た。


「…な、なんの用で…」


僕は福田さんから距離を取るために一歩下がる。


「えいっ」


そんな僕に対して福田さんはいきなり僕の鎧の一部を剥がした。


この鎧の装甲はまるで本物のような光の反射をしているだけで、勿論本物の金属を使ってはいなくて、それどころか何故か装甲は全て剥がせるように出来ていた。


「アニラさん!その通りですよ!その鎧の装甲は簡単に剥がせれて、まるで戦いに負けて捕らえられた姿みたいにできるんですよ!」


なんて機能付けたんですか!


僕は堪らなくなって更衣室に入って早く着替えようとする。


けれど、後ろから羽交い締めにされて持ち上げられた。


後ろを頑張って見ようとすると、そこには福田さんが微笑んでいた。


「え…福田さん?」


「こんな可愛い女騎士さんを捕まえたんだったら、御披露目しないとね。」


「ちょっとぉ!」


僕はもがきながら逃げようとするが、福田さんの腕はびくともしない。


「福田さんなんでそんなに力強いんですか?!」


「それは女性に言ってはいけないことよ。」


なんだか後ろから僕を射殺すような視線を感じ、暴れるのを止める。


「みんな!可愛い女騎士さん捕まえたよ!」


福田さんがそうみんなに伝えると、この部屋にいる人の全ての視線が僕に向く。


「か、可愛い…」 「めっちゃエロい」 「凄い保護欲そそる…」


誰かこの公開処刑止めて……







新キャラ紹介。


桜木 翔大 主人公の幼なじみ的存在。

爽やか系を醸し出してるが、中身はがっつりオタク。



福田 アニラ 桜木が数年間通っている魔法少女研究会に何時からかいる人。

根っからのSで、可愛い子をからかったりするのが特に好き。


名前の通り、日本とヨーロッパ系のハーフで、中々のボディを持っていて、研究会の中でも結構人気。


年齢は教えてくれないが、おそらく二十代前半?

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